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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻7号

2006年06月発行

文献概要

症例報告

成人発症の腹壁遠心性脂肪萎縮症の1例

著者: 加賀谷早織12 藤村卓1 松永純1 相場節也1

所属機関: 1東北大学医学部皮膚科学教室 2東北大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.592 - P.594

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 33歳,女性.初診の約1年半前に,右側腹部にちくちくする痛みが出現し,同部位に圧痛を生じるようになった.消化器科,婦人科での精査では痛みに関連する異常所見はなかった.初診時,右側腹部に淡い紅斑と色素沈着を認めた.腹部MRIでは,患側の皮下脂肪織の菲薄化と腹直筋の腫大を認めた.病理組織学的所見では,皮下脂肪織小葉間への軽度炎症細胞浸潤が存在した.初診から1年半経過した現在も,患側病変は陥凹し,重圧感と圧痛が続いている.

参考文献

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8) Chang S-E, et al: Pediatr Dermatol 21: 538, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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