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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻7号

2006年06月発行

文献概要

症例報告

Tufted angiomaの1例

著者: 田辺みどり12 徳永千春1 新井春枝1

所属機関: 1大和市立病院皮膚科 2タナベ皮フ科医院

ページ範囲:P.595 - P.597

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 57歳,男性.数年前から頸部に紅色局面が出現した.左頸部から頸部正中にかけて,粟粒大の小結節の密集する紅色局面がみられ,拇指頭大の局面が数個散在し,最大のものは1.5×5cm大の帯状を呈する.局面は境界明瞭,辺縁不規則で弾性軟,浸潤を触れ,圧痛はない.病理組織は胞巣形成のある管腔様の裂隙を有する細胞増殖が真皮全層に島嶼状に散在し,tufted angiomaと診断した.tufted angiomaは血管芽細胞腫(中川)との異同が議論されるが,臨床,病理像から両者の特徴を検討した.

参考文献

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9) Wong SN, Tay YK: Pediatric Dermatol 19: 338, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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