文献詳細
文献概要
症例報告
Pseudocondyloma of vulvaeの2例
著者: 松永亜紀子1 林一弘1
所属機関: 1加古川市民病院皮膚科
ページ範囲:P.618 - P.620
文献購入ページに移動 症例1:49歳,女性.2004年2月頃より排尿時違和感が出現し,2005年2月に当院産婦人科を受診した.腟前庭部に絨毛状の小丘疹を多数認めたことから,尖圭コンジローマが疑われ,当科を受診した.症例2:19歳,女性.初診の5日前より外陰部にそう痒感があり,当院産婦人科を受診した.小陰唇のひだ状の乳頭腫状病変を認め,当科を紹介され受診した.症例1,2ともに病理組織学的に粘膜固有層を取り囲む形で粘膜上皮が有茎性に増殖する像を呈した.上皮細胞に異型性は認めず,human papilloma virus (HPV)染色で表皮細胞は染色されなかった.以上よりpseudocondyloma of vulvaeと診断した.
参考文献
1) Altmeyer P, et al: Geburtshilfe Frauenheilkd 41: 783, 1981
2) Altmeyer P, et al: Hautarzt 33: 281, 1982
3) 日野由和夫, 他:西日皮膚44: 495, 1982
4) Growdon WA, et al: Obstet Gynecol 66: 564, 1985
5) Kohda H, et al: J Dermatol 131: 154, 1986
6) Barracco MM, et al: Arch Dermatol 126: 1594, 1990
7) 岩淵慎助, 阪西通夫:産婦人科治療73: 352, 1996
8) 森川玲子, 他:皮膚臨床37: 787, 1995
掲載誌情報