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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科60巻9号

2006年08月発行

症例報告

HIV感染患者に生じた第2期梅毒の1例

著者: 夏賀健1 芝木晃彦1 清水宏1

所属機関: 1北海道大学大学院医学研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.847 - P.849

文献概要

 20歳,男性.同性愛者で1年前にHIV感染を指摘されている.初診の数日前から全身に皮疹が出現し,拡大傾向にあるため当科を受診した.初診時,軀幹・四肢・手掌・足底に径2mm大で鮮紅色,浮腫状で表面平滑な無症候性の丘疹が散在していた.採血上CD4/CD8:0.46,RPR:64倍,TPLA:882.02TUであり,また生検された丘疹の病理組織から免疫組織化学染色にて病原体が検出され,HIV感染患者に生じた第2期梅毒と診断した.ベンジルペニシリンベンザチン160×104単位を8週間投与したところ,皮疹・抗体価ともに改善した.

参考文献

1) 赤城久美子, 他:日皮会誌110: 9, 2000
2) Gregory N, et al: J Am Acad Dermatol22: 1061, 1990
3) 井上明美, 他:臨皮57: 875, 2003
4) Glover RA, et al: Arch Dermatol128: 111, 1994
5) 笹倉真理子, 他:皮膚臨床43: 1245, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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