要約 尋常性乾癬患者92名にSkindex-16を用いてアンケート調査を行い,QOLを測定した.その結果,特に感情のスケールスコアが高く,乾癬は感情面のQOLへの影響が大きいことがわかった.Skindex-16の症状・感情・機能のいずれのスケールスコアもPASIスコアと有意に相関し,皮疹が重症になるほどQOLが低下していることも明らかになった.さらに,露出部に皮疹を有する患者では特に機能のQOLが低下していた.また,低年齢の患者ほど,罹病期間が短いほど症状に関するQOLへの影響が大きかった.乾癬患者の診療にあたっては,QOLの改善をめざした治療が望ましく,その際のQOL評価にSkindex-16は有用と思われた.
雑誌目次
臨床皮膚科61巻1号
2007年01月発行
雑誌目次
原著
今月の症例
成人肥満細胞症の1例―1995年以降の本邦報告例36例についての臨床統計を含めて
著者: 江川裕美 , 神戸直智 , 谷岡未樹 , 松村由美 , 是枝哲 , 宮地良樹
ページ範囲:P.11 - P.14
要約 63歳,男性.頸部背面・背部に散在する褐色小結節を主訴に受診した.皮膚生検にてトルイジンブルーに異染性を示す類円形細胞の浸潤を認め,肥満細胞症と診断した.本邦における1995年以降の成人肥満細胞症例を集計し検討した結果,本疾患における全身検索の必要性を確認した.本症例では,皮膚以外に病変を認めず,無症候性肥満細胞症(皮膚限局性色素性蕁麻疹)と診断したが,血中ヒスタミン値,トリプターゼ値の上昇を認めたことから,今後も注意深く経過を観察していく予定である.
症例報告
周期性の関節症状を主訴に来院した腸管型Behçet病を疑う1例
著者: 折戸秀光 , 越後岳士 , 榎戸友里 , 新石健二 , 藤本晃英 , 藤本学 , 竹原和彦 , 水腰英四郎
ページ範囲:P.16 - P.19
要約 21歳,女性.5歳頃より再発性の口腔内アフタが出現した.11歳時に急性腹症にて回盲部切除術の手術歴あり,当時は単純性潰瘍と診断された.初診の4か月前より約2週間の周期で非対称性に両膝関節の腫脹,疼痛を繰り返し,時々39℃台の発熱を伴っていた.腹部症状の自覚はなかったが,大腸内視鏡検査にて回盲部に多発するアフタ性潰瘍を認めた.眼症状や外陰部潰瘍はなし.結節性紅斑などの皮膚症状もみられず,針反応は陰性,HLA-B52陽性であった.これらの経過および所見から総合的に腸管型Behçet病疑い例と診断した.コルヒチン2mg/日内服にて加療し,関節炎,発熱症状の出現頻度は徐々に減少している.周期的に繰り返す関節症状から,回帰性リウマチも疑われたが,安易に診断せず,精査することが大切であると考えられた.
結節性病変を形成したコレステロール結晶塞栓症の1例
著者: 田中掌子 , 濱崎洋一郎 , 籏持淳 , 山﨑雙次
ページ範囲:P.20 - P.22
要約 78歳,男性.既往歴に高血圧,心房細動,糖尿病,肺癌がある.初診の1か月前より右第1趾に空豆大の疼痛を伴い,表面に潰瘍を呈する結節が出現した.皮膚生検では,膠原線維の肥厚,増生および小血管にコレステロール結晶の裂隙を認め,コレステロール結晶塞栓症と診断した.生検後,局所処置などで治療したが肺癌のため死亡した.コレステロール結晶塞栓症において結節を生じることは比較的稀と考え,若干の考察を加えて報告する.
下大静脈の閉塞を認めた下腿潰瘍の1例
著者: 奥野公成 , 田上八朗
ページ範囲:P.23 - P.25
要約 37歳,男性.34歳時に強直性脊椎炎と診断された.35歳頃より徐々に,両下腿の皮膚潰瘍と両大腿の網状皮斑が生じてきた.皮膚生検では真皮浅層に小血管の増生と壁の肥厚,赤血球の漏出,小血管周囲の炎症細胞浸潤があり,腹部CT・血管造影で下大静脈の閉塞,側副血行路の発達を認めた.入院して安静とし,塩酸サルポグレラート,イコサペント酸エチル,ジアフェニルスルホンの内服とアルプロスタジルアルファデクス,トラフェルミン,ブクラデシンナトリウムの外用を2か月間行ったところ,皮膚潰瘍は徐々に上皮化した.原因不明の難治性下腿潰瘍における,主幹静脈精査の必要性を示唆する症例であった.
シクロスポリンとエトレチナートの併用療法でコントロールしえた高齢者の急性汎発性膿疱性乾癬の1例
著者: 藤原尚子 , 大久保ゆかり , 坪井良治
ページ範囲:P.26 - P.29
要約 71歳,男性.乾癬の病歴なし.約1か月前より38℃の発熱とともに疼痛を伴う紅斑・膿疱が出現し,拡大した.初診時に臀部から下肢を中心に癒合した紅斑局面が膿海やびらんを形成し,体幹・四肢には膿疱を伴う浮腫性紅斑が多発していた.病理組織学的にKogoj海綿状膿疱を認めた.急性汎発性膿疱性乾癬(AGPP)と診断し,ガイドラインに沿ってエトレチナート内服にて治療を開始した.しかし,軽度の肝機能障害と口腔粘膜のびらん・疼痛の副作用が出現し,変更したシクロスポリンでも腎機能低下を認め治療に苦慮した.最終的に中等量のエトレチナートとシクロスポリンの併用療法により皮疹をコントロールできた.本症例のように,副作用により単剤ではコントロールが困難な症例において,エトレチナートとシクロスポリンの併用療法はAGPPの有効な治療法の1つであると考える.
眼皮膚白皮症4型の1例
著者: 飯島亜由子 , 鈴木民夫 , 稲垣克彦 , 小西朝子 , 西村陽一 , 富田靖
ページ範囲:P.30 - P.33
要約 2か月,男児.生下時より頭髪金色,白色の皮膚,灰色の虹彩を認めた.家族内に同症の患者はおらず,血族結婚もない.他院にて精査がなされ,白皮症以外の異常所見は認めず,遺伝子診断を目的に当科に紹介された.白皮症原因遺伝子の変異検索の結果,MATP(membrane-associated transporter protein)遺伝子の変異を確認したことから,本症例を眼皮膚白皮症4型と確定診断した.
ペースメーカーのリード部に生じた異物肉芽腫
著者: 堀仁子 , 橋本喜夫 , 飯塚一
ページ範囲:P.34 - P.36
要約 66歳,男性.Adams-Stokes発作,Ⅱ度房室ブロックのため,左前胸部にペースメーカー植え込み術を施行した.その後,ペースメーカーの被覆部の皮膚に潰瘍が生じたため,左大胸筋膜下に植え替えを行ったが,再度潰瘍が生じたため,右前胸部へ入れ替えた.その際,左側の古いリード(導線)は残したままであった.その約1年後,左前胸部の瘢痕部に一致して紅色結節が出現したため,当科を受診した.胸部X線で残存リード先端部と結節の位置が一致しており,結節の病理組織像は異物肉芽組織であった.これらの所見より,ペースメーカーの残存リード部に生じた異物肉芽腫と診断した.残存リードおよび肉芽組織の切除により,現在まで再発はない.
ワセリンの自己注入後に発症した陰茎部皮膚潰瘍の1例
著者: 井上義彦 , 桃崎直也 , 石井文人 , 濱田尚宏 , 黒瀬浩一郎 , 安元慎一郎 , 橋本隆
ページ範囲:P.37 - P.39
要約 22歳,男性.約1年前より,約100回にわたり陰茎部皮膚に市販のワセリンを注射器を用いて自己注入していた.約1か月前よりワセリン注入部の発赤と腫脹が出現し,潰瘍を形成したため受診した.初診時,陰茎部は発赤・腫脹し,壊死組織が付着する潰瘍を伴っていた.自発痛と圧痛を認めた.排尿障害や勃起障害はなかった.病理組織学的には,表皮直下から真皮全層に異物肉芽腫が形成され,大小多数の空胞様構造を伴う,いわゆるSwiss cheese appearanceが著明であった.潰瘍部を含め陰茎皮膚を一塊として可及的に切除し,再建として大腿部前面からの分層植皮術を施行した.術後,植皮片の一部は脱落したが,46日目には二次治癒し,排尿障害や勃起障害も認めなかった.
特発性分節性無汗症の1例
著者: 松下貴史 , 筒井清広 , 坂尻顕一 , 吉長知史
ページ範囲:P.40 - P.44
要約 20歳,男性.1年前より夏季にうつ熱症状があり,左頸部・体幹に汗が出ないことを自覚した.温熱発汗試験で,右C4~C8・Th11~L3,左Th3・Th8・Th12~L3領域に発汗を認めたが,それ以外は発汗がなかった.皮膚生検で無汗部において細胞浸潤や汗腺の変性像はなかったが,汗腺の数の減少があり,無汗以外の自律神経機能は正常であったため,特発性分節性無汗症と診断した.治療としてステロイドパルスを2クール施行したが,症状は不変であった.
糖尿病に伴った発疹性黄色腫の1例
著者: 浅野千賀 , 三浦義則 , 黒田啓 , 多島新吾
ページ範囲:P.45 - P.47
要約 24歳,男性.14歳時に脂肪肝を指摘された.初診の1年ほど前より両上肢,両足に自覚症状を伴わない橙黄色調の丘疹が集簇性に多発した.血液検査にて糖尿病,V型高脂血症の所見を認めた.病理組織学的には真皮に泡沫細胞の集塊,コレステリン結晶がみられた.糖尿病による続発性高脂血症に伴った発疹性黄色腫と診断した.糖尿病に対する治療を行うことによって,高脂血症が改善するとともに皮疹も軽快した.
Infantile calcinosis of the heelの1例
著者: 村田真希 , 島田由佳 , 川原繁 , 川島篤弘
ページ範囲:P.48 - P.49
要約 10か月,男児.生後8か月頃,母親が右踵正中部の白色の小結節に気づいた.病理組織学的に表皮直下に好塩基性の内容物を入れる嚢腫様構造を認め,両端の表皮突起は嚢腫を挟むように延長していた.嚢腫の内容物はvon Kossa染色で黒色に染色され,カルシウム沈着物からなると考えられた.以上の所見よりinfantile calcinosis of the heelと診断した.本症は乳児の踵にみられる石灰化病変で,新生児期の採血刺激により生じると考えられている.
Trichoadenomaの1例
著者: 大内結 , 木花いづみ , 大倉光裕
ページ範囲:P.50 - P.52
要約 63歳,男性.20年前より右臀部に徐々に増大する結節を認め,軽度圧痛を伴うようになり受診した.表面は平滑,淡紅色で径1cmほど扁平隆起し,周囲に色素沈着を伴う,皮内から皮下にかけて径2cm大の弾性硬の結節を触知した.病理組織像では真皮内に被膜は有さないが周囲との境界は明瞭な腫瘍を認め,大小さまざまな多数の角質嚢腫と少数の充実性腫瘍塊から構成されており,線維性間質が介在した.嚢腫壁にはケラトヒアリン顆粒がみられ,免疫染色で,壁は表皮および外毛根鞘全体を染めるAE3抗体陽性,正常毛包の漏斗部以下の外毛根鞘を染めるE3抗体陽性であり,毛包漏斗部の外毛根鞘への分化を示す腫瘍と考えた.
子宮円索に連続した鼠径部皮膚子宮内膜症の1例
著者: 田中京子 , 藤本篤嗣 , 山上淳 , 杉浦丹 , 寺田忠史 , 福積聡
ページ範囲:P.53 - P.55
要約 28歳,女性.初診の1年前より,月経時に増強する自発痛を伴う左鼠径部の皮下腫瘤を自覚していた.左鼠径部の径2cmの皮下腫瘤で,摘出時,腫瘤は鼠径管から続く索状物に付着していた.病理組織学的に,腫瘤は円柱上皮からなる多数の管腔構造と増生した間質から形成され,本症例を鼠径部皮膚子宮内膜症と診断した.索状物は解剖学的,組織学的に子宮円索と考えられ,腫瘤の付着部から切除断端まで連続的に子宮内膜組織を認めたことから,子宮内膜組織が子宮円索に沿って鼠径管内を移動した可能性が示唆された.皮膚子宮内膜症の発生機序を考えるうえで興味深い症例であると思われた.
シクロスポリン内服治療中の乾癬患者に生じた陰茎部有棘細胞癌の1例
著者: 吉田益喜 , 川田暁 , 川原繁
ページ範囲:P.56 - P.58
69歳,男性.16年前から尋常性乾癬の診断で,ステロイド外用,ビタミンD3製剤外用,PUVA療法,エトレチナート内服療法などを行っていたが,改善傾向がないため,8年前からシクロスポリンの内服治療を行い,症状は改善していた.1年前から亀頭環状溝に紅色局面が出現し,外用療法を行うも改善がみられないため,生検を行った結果,有棘細胞癌であった.乾癬のシクロスポリン長期間使用による悪性病変の発生は過去に報告例がみられるが,稀である.
爪甲下に生じた有棘細胞癌の2例
著者: 幸田紀子 , 堀和彦 , 長井泰樹 , 幸田公人 , 上出良一 , 中川秀己
ページ範囲:P.59 - P.62
要約 症例1:75歳,女性.初診の約2年前に右母指爪甲の紅色線条が出現した.近医で爪囲炎と診断され外用治療を行ったが,爪甲下に腫瘤が出現したため受診した.爪甲下に圧痛と悪臭を伴う境界不明瞭な隆起性淡紅色腫瘤を認めた.単純X線で骨融解像はない.組織像は高分化,角化型の有棘細胞癌であった.深部断端陽性のため,右母指離断術,右腋窩リンパ節郭清術を施行した.リンパ節転移はなかった.術後1年1か月の現在,再発転移はない.症例2:80歳,男性.4年前に左母指爪甲下に黄色斑が出現した.近医で外用治療を行ったが,腫瘤が徐々に増大したため受診した.爪甲下に痂皮の付着する紅色腫瘤を認めた.単純X線で骨融解像あり.左母指離断術,左腋窩リンパ節郭清術を施行した.組織像は高分化から中分化の有棘細胞癌であった.リンパ節転移はなし.術後1年の現在,再発転移はない.爪甲下の有棘細胞癌の初期病変は肉眼的に診断が困難であり,爪床部の難治性皮膚病変は常に本症を疑い,積極的な生検を考慮すべきである.
頭部に転移した脊索腫の1例
著者: 石田奈津子 , 渡辺大輔 , 橋本隆 , 小沢広明 , 原一夫 , 玉田康彦 , 松本義也
ページ範囲:P.63 - P.65
要約 68歳,男性.2年前に腰痛の精査により仙骨部の脊索腫が見つかり,重粒子線治療を施行し,縮小傾向であった.1年前より右側頭部に皮下腫瘤が出現し,徐々に増大してきた.初診時,病変部では,暗紅色で30×20mm大の弾性硬の表面平滑な皮下腫瘤と,直径3mm大の紅色結節が混在していた.摘出した病理組織ではphysaliferous cellを認め,免疫組織化学ではS-100蛋白,EMA,CAM5.2に陽性であり,脊索腫の皮膚転移と診断した.
組織球性壊死性リンパ節炎の1例
著者: 星野慶 , 満間照之 , 北村邦朗 , 中島広聖
ページ範囲:P.66 - P.69
要約 37歳,女性.40℃台の発熱,顔面,四肢に軽度の掻痒を伴う紅斑を認め,血液検査で肝機能障害があった.皮膚生検で,真皮上層にリンパ球,組織球の浸潤,核塵を認めたが,好中球や好酸球はみられなかった.抗生剤点滴,プレドニゾロン25mg/日内服で軽快せず,PET-CTで集積を認めた頸部リンパ節を生検したところ,リンパ球,組織球の密な増殖,核塵,好酸性の壊死巣を認めたが,好中球,好酸球はみられず,組織球性壊死性リンパ節炎と診断した.抗生剤を中止し,プレドニゾロン50mg/日内服に増量したところ,発熱,皮疹,肝機能障害が徐々に軽快し,約1か月でプレドニゾロン内服終了とした.現在まで再発を認めていない.
敗血症性ショックを伴ったC群連鎖球菌による丹毒の1例
著者: 森徹 , 三砂範幸 , 三浦由宏 , 成澤寛
ページ範囲:P.70 - P.72
要約 41歳,女性.初診の20年前の第1子出産後より,右下肢に原因不明のリンパ浮腫を認めていた.同部位に激しい疼痛と紅斑が急速に出現したため当院を受診した.初診時,右下肢全体に境界明瞭な浮腫性紅斑を認めたため,丹毒の診断にてビクシリン®の全身投与を行うも,入院後5時間後にはCRP 30mg/dlと炎症所見の上昇を認め,急激な血圧低下をきたしショックに陥った.血液培養にてC群連鎖球菌であるStreptococcus equisimilisを検出した.ダラシン®の全身投与とエンドトキシン吸着を行い,入院5日後には紅斑および炎症所見は改善した.以上より自験例は,敗血症性ショックを伴ったC群連鎖球菌による丹毒と診断した.
軽症熱傷より生じたtoxic shock syndrome(TSS)の1例
著者: 十河香奈 , 堀田健人 , 栗原香子 , 赤坂季代美 , 石川こずえ , 岸本恵美 , 利根川守 , 江藤隆史
ページ範囲:P.73 - P.76
要約 24歳,女性.仕事中誤って鍋の熱湯を浴び,両下肢に計8%のⅡ度熱傷を受傷した.入院後3日間セファメジン®点滴投与を行い,両大腿と下腿,足背に残存する浅い潰瘍に対してゲンタシン®軟膏外用で局所治療を継続中で,創は上皮化傾向にあった.しかし,第9病日より39℃を超える発熱と全身の潮紅,血圧低下,嘔吐,水様性下痢が出現した.抗生剤の変更,大量投与とヒト免疫グロブリン製剤投与が奏効し,全身状態は改善した.第15病日より口唇と陰部の,また第20病日より手の膜様落屑が出現し,診断基準よりtoxic shock syndrome (TSS)と診断した.
Toxic shock-like syndromeの1例
著者: 金林純子 , 坂本泰子 , 木田耕太 , 中村智
ページ範囲:P.77 - P.79
要約 60歳,男性.下腿の擦過傷を掻破していたところ,疼痛を伴う発赤,腫脹が出現し,4日後には突然歩行困難となった.突発的な発症と検査結果からtoxic shock-like syndromeと考え,早期からペニシリン,クリンダマイシン,免疫グロブリン全身投与を行い,2か月後に軽快,退院した.本症例では入院2日目にショック症状に陥り,血中IL-6レベルが正常値の100倍であった.血中IL-6は菌血症に伴い上昇し,重症度と密接な関係があると考えられた.
BCG結核疹の1例
著者: 濱谷詩織 , 生駒裕妃子 , 杉本靖 , 太田深雪 , 酒井利恵 , 堀口裕治
ページ範囲:P.80 - P.83
要約 5か月,女児.生後3か月でBCGワクチン接種を受け,その1か月後に三種混合ワクチン接種を受けた.その直後より顔面に浸潤性の紅斑と結節が出現し,BCGワクチン接種部には強い発赤と鱗屑を伴う丘疹を認めた.全身状態は良好であり,血液検査や胸部X線検査では免疫不全などの異常は認めなかった.右上腕部の皮疹から得た皮膚病理組織検査では,乾酪壊死を伴わない類上皮肉芽腫を認めたが,Ziehl-Neelsen染色で桿菌を認めなかった.また,組織からのPCR,血液からのPCRではいずれも結核菌のDNAを検出できなかった.BCGワクチン接種によるアレルギー疹と診断し,抗結核薬の内服はせずに経過を観察したところ,2か月で皮疹は消退した.
著者: 永田敬二 , 前田元朗 , 篠田勧 , 米原修治
ページ範囲:P.84 - P.87
要約 24歳,女性.外傷などの誘因は特になく,左頬部に母指頭大のやや紫紅色の弾性軟皮下結節が出現した.ロキシスロマイシン内服で軽快せず,生検した.皮下より茶褐色調の膿汁の流出を認め,塗抹標本の抗酸菌染色でガフキー1号であった.ツベルクリン反応は弱陽性であり,胸部X線で異常所見はなかった.病理組織学的に巨細胞の出現を伴う類上皮性の肉芽腫性病変を認めたが,明らかな乾酪壊死を認めなかった.Ziehl-Neelsen染色で,赤染する抗酸菌が少数存在した.小川培地にて乳白色の表面平滑なコロニーを形成し,DNA-DNAハイブリダイゼーション法でMycobacterium abscessusと同定した.洗浄,ドレナージなどの外科的治療およびクラリスロマイシン400mg/day投与(約3か月間)で治癒した.
多数のタカサゴキララマダニ幼虫による刺咬症の1例
著者: 加藤優佳 , 藤広満智子 , 矢野泰弘 , 高田伸弘
ページ範囲:P.88 - P.90
要約 69歳,男性.岐阜県在住.2005年5月に自宅近辺の山林の下刈り作業後,四肢体幹に多数の強い掻痒を伴う浮腫性紅斑と丘疹が出現した.一部の皮疹の中心には点状の痂皮が付着しているようにみえたが,ルーペで拡大すると,刺咬中のマダニ虫体であった.鋭匙鑷子で,咬着している虫体を皮膚ごと摘除し,塩酸ミノサイクリンを4日間内服した.摘除した虫体の顕微鏡検査では,口器を皮内に残すことなく適切に摘除されていた.虫体はタカサゴキララマダニの幼虫と同定した.
治療
乾癬治療におけるビタミンD3外用薬と保湿剤の併用療法の位置づけ
著者: 橋爪秀夫 , 古川富紀子 , 白濱茂穂 , 影山葉月 , 瀧川雅浩
ページ範囲:P.92 - P.98
要約 浜松医科大学および関連施設にて尋常性乾癬患者20例を対象として,マキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール®軟膏25μg/g)1日1回(夕)および保湿剤のヘパリン類似物質含有外用薬(ヒルドイド®ローション)1日1回(朝)の併用療法と,酪酸プロピオン酸ベタメタゾン0.5mg/g軟膏(アンテベート®軟膏)1日1回(夕)の単独療法の有効性・有用性を,8週間(最長12週間)の左右比較で検討した.①皮膚所見別の推移では,紅斑,浸潤・肥厚,鱗屑において併用群,単独群ともすべての観察日で開始時と比べて有意な改善が認められた.②皮膚所見別の推移の群間比較では,紅斑の4週後のみ単独群が優っていたが,それ以外の観察日および皮膚所見では有意差はなかった.③全般改善度およびその左右優劣比較において,群間の有意差はなかった.④有用度およびその左右優劣比較において,群間の有意差はなかった.⑤安全性に問題はなかった.これらの点より,マキサカルシトール25μg/g軟膏と保湿剤の併用療法は,酪酸プロピオン酸ベタメタゾン0.5mg/g軟膏1日1回外用の単独療法と有効性に差が認められず,有用な治療法であると考えられた.
印象記
第15回Congress of the European Academy of Dermatology and Venereologyに参加して
著者: 大山学
ページ範囲:P.99 - P.101
高度をぐんぐん下げる飛行機の窓から,エーゲ海のコバルトブルーの海が一面に広がるのが見えてきた.飛行機を降りると,まぶしいばかりの太陽と,どこまでも青い空.10月だというのに暖かい空気.小さい空港の到着ロビーは2機分の乗客であふれんばかりの混雑だ.そこここに見慣れた白とえんじの紋章と「EADV」の文字.そう,この小さな島にとっては,これから始まる学会は一大事なのだ.ホテルまで学会の送迎バスに揺られる.車内は実に様々な言葉が響き合う.さすがに全ヨーロッパから参加者を集める大きな学会だけのことはある.見渡すと乾いた大地,白い家,オリーブの木.ギリシャにいることを改めて感じつつ,学会場でもある海辺のホテルに到着した….
2006年10月4日から8日まで,ギリシャ,ロドス島にて行われた「第15回Congress of the European Academy of Dermatology and Venereology(以下EADV)」に参加してきました.今回のEADV総会は,ギリシャ南東部に位置するドデカニサ諸島の中心であるロドス島にて行われました.ロドス島はトルコとの国境に接し,古代から交易の要衝として栄えた歴史をもち,現在は地中海地域を代表するリゾートアイランドです.特にロドス・シティの旧市街は,厚い城壁に囲まれ,その中の街全体が世界遺産にも指定されています.
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あとがき フリーアクセス
著者: 渡辺晋一
ページ範囲:P.104 - P.104
私は,数年前よりタイのバンコクにあるInstitute of Dermatologyで,皮膚科のレジデントに年に8回の講義を行っている.そこで感じたことは,日本の皮膚科の医療レベルが必ずしも高くないということである.確かに日本の研究レベルは欧米に匹敵し,東南アジア諸国と比べると,比較にならないほど進んでいる.しかし,わが国の実際の診療レベルは,欧米はおろか東南アジアの国々よりも劣っている気がしてならない.実際,バンコクの皮膚研究所では,日本から毎年10名近くの皮膚科の専門家が講義をしているが,講義内容は臨床医学ではなく,もっぱら皮膚の構造や機能など基礎的なことである.私は,タイ側からレーザー医学や美容皮膚科の講義を依頼されているため,ついでに世界標準となっているニキビ治療の話もする.しかし,東南アジアでは20年近く前からレチノイド外用薬が使用されており,彼らにとって私のニキビ治療の話はほとんど役に立たない.むしろ日本ではレチノイド外用薬が認可されておらず,代わってケミカルピーリングがはやっているという話をすると,日本はあれほどの先進国なのに何故そのような状況になるのか,と質問されてしまう.実際,日本皮膚科学会が出しているケミカルピーリングのガイドラインには,適応とならない疾患まで適応ありと記載してあり,多くの問題があるが,未だに訂正されていない.また,数年前に日中皮膚科学会で,イトラコナゾールの400mg パルス療法の治験結果を発表した時も,中国のドクターから何を今更という顔をされたのを覚えている.つまり,日本の医療はいくつかの問題点を抱えているが,特に治療面では,世界標準治療薬を使えないという問題がある.その結果,アトピービジネスならぬ美容ビジネスがはやり,薬剤の個人輸入という弊害も生じている.その一方で,欧米では有効性が認められていない疾患に対しても,日本では保険の適応がとれている薬剤もあるという矛盾もある.一度日本の皮膚科医も海外に出て,そこで行われている実際の診療をみてみると,日本の皮膚科診療の良い所,悪い所がよくわかるようになるかもしれない.
基本情報
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特集 臨床皮膚科—最近のトピックス
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特集 小児の皮膚疾患
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