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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻1号

2007年01月発行

症例報告

特発性分節性無汗症の1例

著者: 松下貴史1 筒井清広1 坂尻顕一2 吉長知史2

所属機関: 1石川県立中央病院皮膚科 2石川県立中央病院神経内科

ページ範囲:P.40 - P.44

文献概要

要約 20歳,男性.1年前より夏季にうつ熱症状があり,左頸部・体幹に汗が出ないことを自覚した.温熱発汗試験で,右C4~C8・Th11~L3,左Th3・Th8・Th12~L3領域に発汗を認めたが,それ以外は発汗がなかった.皮膚生検で無汗部において細胞浸潤や汗腺の変性像はなかったが,汗腺の数の減少があり,無汗以外の自律神経機能は正常であったため,特発性分節性無汗症と診断した.治療としてステロイドパルスを2クール施行したが,症状は不変であった.

参考文献

1) 中里良彦, 他:臨床神経34: 12, 1994
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6) 米田和史, 他:皮膚臨床43: 507, 2001
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8) 清水宏和, 他:皮膚病診療24: 747, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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