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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻1号

2007年01月発行

文献概要

症例報告

Toxic shock-like syndromeの1例

著者: 金林純子1 坂本泰子1 木田耕太23 中村智2

所属機関: 1藤枝市立総合病院皮膚科 2藤枝市立総合病院総合内科 3現 川崎市立川崎病院内科・総合診療科

ページ範囲:P.77 - P.79

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要約 60歳,男性.下腿の擦過傷を掻破していたところ,疼痛を伴う発赤,腫脹が出現し,4日後には突然歩行困難となった.突発的な発症と検査結果からtoxic shock-like syndromeと考え,早期からペニシリン,クリンダマイシン,免疫グロブリン全身投与を行い,2か月後に軽快,退院した.本症例では入院2日目にショック症状に陥り,血中IL-6レベルが正常値の100倍であった.血中IL-6は菌血症に伴い上昇し,重症度と密接な関係があると考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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