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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻10号

2007年09月発行

文献概要

症例報告

タクロリムス軟膏が著効した男性外陰部に生じた硬化性萎縮性苔癬の1例

著者: 福田ちひろ1 山本真里1 永田茂樹1

所属機関: 1公立昭和病院皮膚科

ページ範囲:P.807 - P.810

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要約 65歳,男性.初診の約1年前に冠状溝に紅斑が出現し,徐々に拡大しびらんがみられた.当科受診時,亀頭部から包皮にかけて境界明瞭な白色調の萎縮性硬化局面が認められ,冠状溝に紅斑,びらんが存在し,毛細血管拡張がみられた.臨床および病理組織学的所見より硬化性萎縮性苔癬(LSA)と診断した.タクロリムス軟膏の外用治療を行ったところ,灼熱感などの皮膚刺激症状を伴うことなく萎縮局面は著明に改善した.男性のLSAに対し,タクロリムス軟膏での治療報告例は海外では数例みられるが,本邦での報告はなく,自験例が第1例目と考えられた.タクロリムス軟膏がLSAに対し有用な治療法の1つになりうると考えた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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