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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻10号

2007年09月発行

臨床統計

北海道がんセンター皮膚科における転移性皮膚癌86例の検討

著者: 浜坂明日香1 加藤直子1 秦洋郎1 安川香菜1 鈴木宏明2 山城勝重2

所属機関: 1北海道がんセンター皮膚科 2北海道がんセンター病理部

ページ範囲:P.843 - P.846

文献概要

要約 過去11年間に当科で病理組織学的に転移性皮膚癌と確定診断した86例について,統計学的に検討した.転移性皮膚癌の原発巣は,多い順に乳癌,肺癌,腎癌,子宮癌であったが,当院全科の内臓悪性腫瘍の頻度は乳癌,肺癌,子宮癌,胃癌の順であり,腎癌は皮膚転移率が高かった.腎癌6例中4例は頭皮へ転移していた.転移性皮膚癌中,転移を契機に原発巣が発見された例が8例あった.また,delayed metastasisを16例認めた.皮膚転移発見後の平均予後は7.8か月と不良であった.

参考文献

1) 藤岡 彰, 他:西日皮膚60: 681, 1998
2) Lookingbill DP, et al: J Am Acad Dermatol22: 19, 1990
3) 下田祥由, 他:皮膚臨床26: 463, 1984
4) Schwartz RA: J Am Acad Dermatol33: 161, 1995
5) Lookingbill DP, et al: J Am Acad Dermatol29: 228, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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