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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻11号

2007年10月発行

文献概要

症例報告

亜鉛欠乏の関与が考えられた再発性アフタ性口内炎

著者: 堀仁子1 橋本喜夫2 飯塚一1

所属機関: 1旭川医科大学皮膚科学教室 2旭川厚生病院皮膚科

ページ範囲:P.880 - P.882

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要約 40歳,男性.幼少期から頬粘膜や舌に口内炎を繰り返していた.近医耳鼻科で加療するも再発を繰り返すため,当院歯科口腔外科から紹介された.金属パッチテストはすべて陰性.血清亜鉛は基準値下限,トリプトファンは低値であった.消化管を含めた全身精査では異常を認めなかった.polaprezinc(プロマック®)の投与を開始したところ,口内炎は劇的に改善した.3か月後に再発を認めたが,全体として良好な経過を示している.

参考文献

1) Orbak R, et al: Dent Mater J22: 21, 2003
2) 根本 治, 森川玲子:皮膚臨床33: 344, 1991
3) 根本 治:皮膚病診療27: 698, 2005
4) 柳沢裕之:日医師会誌127: 261, 2002
5) 柳沢裕之:日医師会誌129: 613, 2003
6) 倉澤隆平:治療87: 10, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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