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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻11号

2007年10月発行

文献概要

症例報告

象皮病の1例

著者: 木下華子1 竹中秀也1 加藤則人1 岸本三郎1 浅野麻衣子2 長谷川剛二2

所属機関: 1京都府立医科大学大学院医学研究科皮膚病態制御学 2京都府立医科大学大学院医学研究科内分泌機能制御学

ページ範囲:P.904 - P.907

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要約 33歳,女性.幼少時より肥満あり.25歳時に右下腿を虫に刺され,蜂窩織炎を起こした.その後も発赤,腫脹を繰り返し,右下肢は徐々に象皮様を呈するようになった.フィラリア症の治療を受けたこともあったが,効果はなかった.その後,肥満と右下肢の浮腫が増悪して歩行困難となり,当院を紹介され入院した.身長162.7cm,体重198kg,右下腿部の周径85cm.抗フィラリア抗体は陰性であった.食事療法に加え,利尿薬,抗血小板薬,ステロイドの全身投与および圧迫療法により,下肢の浮腫は徐々に軽快している.

参考文献

1) 大熊守也:現代皮膚科学大系17, 中山書店, p127, 1983
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3) Routh HB: Int J Dermatol31: 845, 1992
4) 宮崎 滋:Modern Physician16: 431, 1996
5) Chin-Huai KEONG, 他:皮膚臨床42: 1053, 2000
6) 平野佳代子, 他:皮膚臨床36: 765, 1994
7) 光嶋 勲, 他:産と婦70: 629, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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