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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻11号

2007年10月発行

文献概要

症例報告

膵癌皮膚転移の1例

著者: 野村友希子1 松村哲理1 田村文人2 由崎直人2 近藤仁2

所属機関: 1斗南病院皮膚科 2斗南病院消化器病センター

ページ範囲:P.925 - P.928

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要約 58歳,男性.2006年2月に膵体部癌の診断にて膵体尾部切除術を施行した.術後化学療法を行っていたが,肺転移,肝転移が出現した.その後も化学療法を継続していたが,11月に入り左背部の疼痛を伴う皮下結節が出現した.局所麻酔下に切除し,病理標本では異型性を伴う腺細胞が管腔構造を形成していた.免疫組織化学染色でCEA(+),CA19-9(+),CK7(+),CK20(一部+)であり,膵癌の皮膚転移と診断した.切除により背部の疼痛は軽減したが,切除後16日目に原疾患の悪化により永眠した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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