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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻12号

2007年11月発行

症例報告

塩酸ミノサイクリンが著効したサルコイドーシスの1例

著者: 田辺健一1 勝岡憲生1

所属機関: 1北里大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.964 - P.966

文献概要

要約 61歳,女性.2005年4月より両上肢と肩に紅色小結節が多発し,11月より両前腕の皮下結節が出現してきた.皮疹の生検にて真皮および皮下脂肪織に非乾酪性類上皮細胞性肉芽腫を認めた.X線上BHLと下肺野の網状影があり,苔癬様および皮下型の皮膚病変を伴ったサルコイドーシスと診断した.ステロイド外用とトラニラスト内服(300mg/日)を行ったが,皮下結節は難治であった.しかし,塩酸ミノサイクリン200mg/日内服にて,著明な縮小を認めた.

参考文献

1) 福代良一:現代皮膚科学大系18, 中山書店, p314, 1984
2) 堀口裕治, 他:皮膚科紀要93: 81, 1998
3) Ishige I, et al: Lancet354: 120, 1999

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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