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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻13号

2007年12月発行

文献概要

症例報告

皮膚生検で確定診断を得たintravascular diffuse large B cell lymphomaの1例

著者: 荒川智佳子1 渋谷佳直1 水谷陽子1 清島真理子1 小山賀継2 小杉浩史2

所属機関: 1大垣市民病院皮膚科 2大垣市民病院血液内科

ページ範囲:P.1095 - P.1098

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要約 69歳,女性.2か月間続く発熱と全身倦怠感を訴え,末梢血検査で汎血球減少,LDH高値,可溶性IL-2レセプター高値を示した.胸腹部CT所見では少量の両側胸水と脾腫がみられた.骨髄病理所見は過形成と巨核球系,赤芽球系の異型を示したが,リンパ腫細胞を認めなかった.腹部および下腿の淡い紅斑の病理組織像では真皮下層~皮下組織内の毛細血管内にリンパ腫細胞の集簇がみられ,血管内悪性リンパ腫(IVL)と診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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