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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻2号

2007年02月発行

症例報告

フロンによる凍傷の1例

著者: 笹田昌宏1 松井美萌2

所属機関: 1公立小浜病院皮膚科 2医仁会武田総合病院皮膚科

ページ範囲:P.122 - P.124

文献概要

要約 33歳,男性.空調設備に液化フロンのHFC-134aを注入中,誤って配管から漏出した液化フロンを手で止めようとして約30秒間,液化フロンを浴び受傷した.受傷直後に患者本人がマッサージを行わず流水中に患部をさらす形で急速融解を行い,当科を受診した.受診時の臨床所見では,右手全指の背側に紅斑と緊満性水疱とを認め,強い疼痛を伴っていた.治療は,ステロイド薬の経口投与,およびプロスタグランディンE1の点滴を行い,受傷後2週間で上皮化して治癒した.

参考文献

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8) 上田晃一:形成外科46増:S14, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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