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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻2号

2007年02月発行

症例報告

ラット咬傷によりアナフィラキシー反応を生じた1例

著者: 島田信一郎1 影山葉月1

所属機関: 1磐田市立総合病院皮膚科

ページ範囲:P.128 - P.131

文献概要

要約 31歳,女性.動物実験中,ラットに左第1指を咬まれた.まもなく同部位周囲に紅斑・腫脹が出現し,急速に顔面・体幹・上肢に拡大し,同時に呼吸が困難になった.ラットの唾液・尿によるプリックテストが陽性で,これらに含まれる抗原が即時型アレルギーを誘引したと推察された.げっ歯動物によるアナフィラキシーはしばしば経験するが,動物研究のほか近年のペットブームを踏まえると今後参考になると考え,報告した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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