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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻3号

2007年03月発行

文献概要

症例報告

周術期にアナクトC®を使用したプロテインC欠乏症の1例

著者: 宮本真由美1 谷岡未樹1 松村由美1 是枝哲1 宮地良樹1

所属機関: 1京都大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.214 - P.216

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要約 30歳,女性.26歳のときに先天性プロテインC(PC)欠乏症と診断され,ワーファリン®,塩酸チクロピジン内服中であった.今まで肝梗塞,肺塞栓,視床梗塞の既往がある.今回,左足潰瘍に対する下腿切断術施行に際し,抗凝固薬を中止する必要があったため,血栓の発症を予防するために周術期に活性型プロテインC(PC)製剤を投与した.重篤な血栓症を発症することなく,術後経過は順調である.先天性PC欠乏症患者に活性型PC製剤を予防的投与した報告例は少なく,貴重な症例であると思われた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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