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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻3号

2007年03月発行

文献概要

症例報告

Rippled-pattern sebaceomaの1例

著者: 山本純照1 榎本美生1 多田英之1 福本隆也2 宮川幸子2

所属機関: 1奈良県立奈良病院皮膚科 2奈良県立医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.246 - P.248

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要約 72歳,女性. 2001年8月頃に頭頂部に淡黄色結節が出現し,以後徐々に増大した.2004年8月には8×7mm,弾性硬となり,同8月25日に当科を受診した.病理組織学的に腫瘍は表皮と連続して存在し,周囲との境界は明瞭であった.腫瘍塊は主に基底細胞様細胞で構成され,病変全体には膠原線維の増生と腫瘍細胞が平行に走行するいわゆるさざ波模様(rippled-pattern)があり,脂腺分化細胞も混在していた.また,腫瘍巣内の一部にはクチクラで縁取られた脂腺導管様構造もみられ,rippled-pattern sebaceomaと診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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