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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻3号

2007年03月発行

臨床統計

AD Forum:アトピー性皮膚炎の経時的推移に関するアンケート調査研究

著者: 古江増隆1 川島眞2 古川福実3 飯塚一4 伊藤雅章5 中川秀己6 塩原哲夫7 島田眞路8 瀧川雅浩9 竹原和彦10 宮地良樹11 片山一朗12 岩月啓氏13 橋本公二14

所属機関: 1九州大学大学院医学研究院皮膚科学 2東京女子医科大学皮膚科学 3和歌山県立医科大学皮膚科学 4旭川医科大学皮膚科学 5新潟大学大学院医歯学総合研究科皮膚科学 6東京慈恵会医科大学皮膚科学 7杏林大学医学部皮膚科学 8山梨大学大学院医学工学総合研究部皮膚科学 9浜松医科大学皮膚科学 10金沢大学大学院医学系研究科皮膚科学 11京都大学大学院医学研究科皮膚科学 12大阪大学大学院医学系研究科皮膚科学 13岡山大学大学院医歯薬学総合研究科皮膚・粘膜・結合織学 14愛媛大学大学院医学系研究科感覚皮膚医学

ページ範囲:P.286 - P.295

文献概要

要約 現在10~20歳であるアトピー性皮膚炎(AD)患者を対象にアンケート調査を実施し,ADの経時的推移を検討した.794名のうち約半数の患者に,良くなって病院に行かなくなった時期があった.良くなった期間の長さは,5年未満が73.5%を占めていた.また,悪くなった時期は二峰性を示し,小学校入学前と中学生の時であった.これらの結果から,ADは小学校高学年に改善することが多いが,再燃も稀ならず生じることが確認された.

参考文献

1) 川島 眞, 他:臨皮55: 113, 2001
2) 川島 眞, 他:臨皮56: 304, 2002
3) 瀧川雅浩, 他:臨皮57: 343, 2003
4) 瀧川雅浩, 他:臨皮58: 312, 2004
5) 瀧川雅浩, 他:臨皮59: 323, 2005
6) 瀧川雅浩, 他:臨皮60: 301, 2006
7) 上田 宏:皮膚科MOOK No.1, 今村貞夫他(編), 金原出版, p12, 1985
8) 増田 勉:日本皮膚科全書, 第3巻, 北村包彦他(編), 金原出版, p301, 1966
9) Hellerstrom S, Rajka G: Acta Derm Venereol47: 75, 1967
10) 上原正巳, 他:皮膚科紀要65: 1, 1970

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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