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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

症例報告

舌に生じた再発性化膿性肉芽腫―液体窒素スプレーが奏効した1例

著者: 松本孝治1 川瀬正昭1 竹内常道1 中川秀己1 齋藤孝夫2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学皮膚科学講座 2東京慈恵会医科大学耳鼻咽喉科

ページ範囲:P.366 - P.368

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要約 49歳,男性.2000年(44歳時),舌右側縁の乳頭腫状腫瘤に気づいていたが放置していた.2002年,他院耳鼻科で5mm離して切除されたが,2週間後に再発した.2004年11月,当院耳鼻咽喉科で15mm離して再度切除したが,再発した.2005年4月,当科を紹介され,受診した.病理組織は異型性を伴わない表皮の肥厚および真皮に浮腫を伴う血管の拡張と増生があり,pyogenic granulomaと診断した.再切除時の組織像は一部にpyogenic granulomaの残存を伴う線維腫と考えた.週2回の液体窒素スプレーによる凍結療法で消失した.

参考文献

1) 高橋勝雄, 他:東日本歯誌19: 187, 2000
2) Kerr DA, et al: J Oral Surg4: 158, 1951
3) 福田晃久, 他:日口腔科会誌51: 452, 2002
4) Makoto T, et al: Oral Medicine & Pathology6: 91, 2001
5) 田代圭祐, 他:日口腔科会誌46: 1076, 2000
6) 鈴木 正:現代皮膚科学大系, 第2巻, 中山書店, p166, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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