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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

症例報告

放射線療法を併用したMerkel細胞癌の1例

著者: 佐々木雅美1 浜口太造1 宋寅傑1

所属機関: 1昭和大学横浜市北部病院皮膚科

ページ範囲:P.380 - P.383

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要約 82歳,女性.2005年5月上旬より,左頬部に自覚症状のない結節が出現し,5月31日に来院した.左頬部にドーム状に隆起し,光沢を伴う径8mmの紅色結節を認め,下床に15×20mm,弾性硬の皮下硬結を触れた.病理組織像では真皮から皮下脂肪織にかけて,胞体の乏しい類円形でやや大型の腫瘍細胞が充実性に増殖していた.腫瘍細胞はCK20,NSE,chromogranin A,N-CAM,synaptophysin染色に陽性,CK7,EMA,CEA,LCA,PE-10,TTF-1,vimentin染色で陰性であった.これらの結果よりMerkel細胞癌と診断した.明らかな転移はなく,切除後に放射線療法を加え,切除後18か月の現在,再発・転移は認められていない.

参考文献

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8) Ratner D, et al: J Am Acad Dermatol29: 143, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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