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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻4号

2007年04月発行

文献概要

治療

Distally-based sural flapを用いて再建した足底部熱傷瘢痕癌の1例

著者: 一宮誠1 秋田浩二1 武藤正彦1

所属機関: 1山口大学大学院医学系研究科皮膚科学分野

ページ範囲:P.385 - P.387

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要約 45歳,男性.生後11か月時,たき火により両足から下腿にかけて熱傷受傷した.幼少期に植皮術,瘢痕形成術を繰り返した.初診時,右足底に,クルミ大の皮膚潰瘍を生じ,生検にて有棘細胞癌と診断した.自験例では,足底部に植皮術を施行されており,切除後,内側足底皮弁で再建することができず,distally-based sural flapにて再建した.同皮弁は,マイクロサージェリーの技術や器具がなくても比較的容易に施行できる有用な手術法と考えられた.

参考文献

1) 藤田英輔, 木下敬介, 山本慶一郎:臨皮28: 429, 1974
2) 菊池英雄, 他:西日皮膚65: 479, 2003
3) 坂村律生, 他:形成外科46: 1009, 2003
4) 水野元子, 他:日形会誌17: 623, 1997

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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