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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻5号

2007年04月発行

特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007

4. 皮膚疾患治療のポイント

乾癬における短期・低用量ネオーラル(R)治療

著者: 橋爪秀夫1

所属機関: 1浜松医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.83 - P.86

文献概要

要約 われわれは重症でない,しかし治療してもなお皮疹の残存する軽症および中等症乾癬患者において,QOL改善を目的として,短期・低用量ネオーラル(R)(シクロスポリンA:CyA)療法を行って検討した.患者の8割以上が6週間までにPASIスコア50%以上の改善を認め,またそのうちの7割はCyA投与終了後も3か月以上もの間,PASI値の低下が維持された.同時にSkindex16を用いたQOL調査でも,CyA投与終了時にQOLの改善を認め,また中止後2か月以上も改善したままであった.これらの結果から,本治療法は有用であると考えられた.われわれは本治療を,患者のQOLの向上を図るための1つの治療戦略として提案する.

参考文献

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8) Feldman SR, Krueger GG: Ann Rheum Dis64 (Suppl2): 73, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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