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特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007 4. 皮膚疾患治療のポイント
陥入爪のVHO式矯正法―超弾性ワイヤーを含めて
著者: 河合修三1
所属機関: 1皮フ科シュウゾー
ページ範囲:P.105 - P.110
文献購入ページに移動要約 陥入爪の保存的治療法にはさまざまな方法があり,有効ではあるものの,確実性,適応症例,交換頻度などの点で問題があった.一方,本稿で紹介するVHO式矯正法は,従来の保存的治療法の問題点の多くを解決した優れた方法である.従来の保存的方法で対応できないため,不必要な手術を選択せざるをえなかった症例の多くは,VHO式矯正法の施術により手術を回避することができるようになった.しかし,爪郭に肉芽組織の増生を認める症例では,VHO式矯正法でも治療が困難であり,補助治療を駆使した対応が必要であるが,困難な症例にはフェノール法などの手術法が有用である.
参考文献
1) Scholz N: MB Derma87: 15, 2004
2) 河合修三:エキスパートナース20: 25, 2004
3) 河合修三:大阪皮膚科医会会報6: 26, 2005
4) 河合修三:いますぐできる外来皮膚外科・美容皮膚科のスキル. 中山書店, p57, 2006
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