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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻5号

2007年04月発行

特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007

4. 皮膚疾患治療のポイント

ストーマケアに学ぶ肛門周囲皮膚炎の管理

著者: 小柳礼恵1 真田弘美12

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻創傷看護学分野 2東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻老年看護学分野

ページ範囲:P.113 - P.117

文献概要

要約 皮膚炎症状が出現すると,外用薬が処方されることが一般的である.しかし,肛門周囲皮膚は排泄物による化学的刺激,清潔ケアに付随した物理的刺激に伴い外用薬の効果が得られないことが多くある.WOC看護領域におけるスキンケアは,「排泄物から皮膚障害を予防し,健康な皮膚を取り戻すこと」を目的としている.基本ケアは,ストーマケアのパウチングを基本とし排泄物を皮膚に接触させないこと,皮膚保護剤の使用により皮膚pHを緩衝することである.今回は,WOC看護を皮膚科治療に応用することにより,最良な治療環境を作る方法を解説する.

参考文献

1) 日本看護協会認定看護師制度委員会創傷ケア技術検討会:スキンケアガイダンス. 日本看護協会出版会, p25, 2002
2) 厚生省老人保健福祉局老人保健課:褥瘡の予防・治療ガイドライン. 照林社, p28, 2000
3) 宮地良樹, 真田弘美:良く分かって役に立つ新・褥瘡のすべて. 永井書店, p116, 2006
4) 清水 宏:あたらしい皮膚科学. 中山書店, p424, 472, 2005
5) Wound Ostomy and Continence Nurse Society: GUIDELINE FOR Prevention and Management of Pressure Ulcers, p14, 2006
6) 山崎洋次, 溝上裕子(編):小児のストーマ・排泄管理の実際. へるす出版, p25, 2004
7) 3) 同上, p107
8) Kim J, et al: Dis Colon Rectum44: 1162, 2002
9) 千葉 薫, 他:病院薬学22: 322, 1996
10) 田澤賢次:皮膚保護剤とストーマスキンケア―基礎と臨床のすべて. 金原出版, p38, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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