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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻5号

2007年04月発行

特集 最近のトピックス2007 Clinical Dermatology 2007

5. 皮膚科医のための臨床トピックス

チベットでのアトピー検診

著者: 澄川靖之1 片山一朗2

所属機関: 1市立豊中病院皮膚科 2大阪大学大学院医学系研究科内科系臨床医学専攻情報統合医学講座皮膚科学教室

ページ範囲:P.132 - P.133

文献概要

要約 アトピー性皮膚炎の病態には環境因子が関与していると考えられている.環境の差異がアトピー性皮膚炎の有症率に影響を及ぼすかどうかを中国チベット自治区ラサ市の小学1年生を対象に皮膚科検診を行い,調査した.アトピー性皮膚炎の有症率は,日本では7.4~15%程度とされているが,チベット自治区ラサ市では0%であった.現在,日本とチベットでは環境が大きく異なるが,今後生活習慣・社会が変化し,日本に近づくことが予想される.環境の変化と有症率の遷移について経時的に調査を行っていくことで,アトピー性皮膚炎と環境因子の関係が明らかにできるのではないかと思われた.

参考文献

1) Williams H, et al: J Allergy Clin Immunol103: 125, 1999
2) 幸野 健, 他:日皮アレルギー10: 176, 2002
3) 佐伯秀久:日皮アレルギー13: 180, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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