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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻6号

2007年05月発行

症例報告

肝膿瘍に続発した電撃性紫斑病の1例

著者: 石田祐哉1 福岡美友紀1 道上学2 西村陽一1

所属機関: 1福井赤十字病院皮膚科 2福井赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.400 - P.402

文献概要

要約 70歳,女性.意識障害にて緊急入院した.CTにて肝膿瘍を認め,肝膿瘍ドレナージおよび抗生剤投与を開始した.しかし,入院3日目に両側指趾末端に紫斑が出現してきた.血液検査にて播種性血管内凝固症候群(DIC)を認め,さらに紫斑は急速に黒色壊死に進行した.急性感染症に続発したDICおよび電撃性紫斑病(PF)と診断した.PFに対してはプロスタグランジン製剤の点滴および各種外用療法を行い,DICには抗凝固療法を開始した.最終的には,壊死部のデブリードマンのみで,患指を温存することができた.

参考文献

1) Hutchinson J: Br Med J2: 8, 1891
2) Molos MA, Hall JC: Arch Dermatol121: 1057, 1985
3) Ward KH, et al: J Am Acad Dermatol47: 493, 2002
4) 小嶋哲人:医薬の門43: 85, 2003
5) Davis MP, et al: Arch Dermatol137: 139, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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