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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻6号

2007年05月発行

文献概要

症例報告

頤部に生じた梅毒性フランベジア

著者: 甲斐裕美子1 森田博子1 井上千津子1

所属機関: 1大手前病院皮膚科

ページ範囲:P.447 - P.449

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要約 45歳,男性.初診の約2か月前,頤部に痤瘡様皮疹が出現し,徐々に増大し,腫瘤状となったため,当科を受診した.頤部に1.5cm大,2cm大のドーム状に隆起し,多数の膿栓を伴う弾性軟の腫瘤を2個認めた.梅毒血清反応はRPR法128倍,TPLA2,143,TPHA20,480倍と高値を呈し,病理組織学的に真皮全体に密な形質細胞を主体とした細胞浸潤を認めた.梅毒2期疹である膿疱性梅毒疹,特にその皮疹の性状より梅毒性フランベジアと診断した.アモキシシリン1,500mg/日の内服により,10日目には皮疹は扁平化した.

参考文献

1) 大里和久:日本性感染症学会誌15: 5, 2004
2) 岡本昭二:現代皮膚科学大系, 第6巻B, 中山書店, p250, 1983
3) 菅谷直樹, 他:皮膚の科学4: 67, 2005
4) 大里和久:最新皮膚科学大系, 第15巻, 中山書店, p204, 2003

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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