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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻6号

2007年05月発行

文献概要

症例報告

重症カンジダ性爪囲爪炎を伴った慢性口腔カンジダ症の1例

著者: 橋川恵子1 大山文悟1 名嘉眞武国1 楠原正洋1 橋本隆1

所属機関: 1久留米大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.461 - P.464

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要約 25歳,男性.15歳頃より口腔内の白苔を慢性的に繰り返していた.2年前より右拇指爪の混濁が出現し,1年前より左小指にも発症し,徐々に爪の変形・破壊が進行した.近医で抗菌薬を含め種々の加療を受けていたが,効果はなかった.初診時,右拇指爪は両側爪郭に軽度の肉芽腫性変化・びらんを,左小指は爪の著しい変性と肉芽腫性変化を認め,いずれも爪囲炎を伴っていた.爪部の真菌培養でCandidaを検出し,口腔内にも鵞口瘡が確認されたため,イトラコナゾール1日200mgのパルス療法を行い,良好な結果を得た.

参考文献

1) Martin AG, Kobayashi GS: Fitzpatrick's Dermatology in General Medicine, McGraw-Hill, New York, p2365, 1999
2) 渡辺晋一:最新皮膚科学大系14, 中山書店, p255, 2003
3) 金子健彦, 岡部省吾:臨皮55: S99, 2001
4) 繁益弘志, 他:臨皮55: S103, 2001

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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