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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻7号

2007年06月発行

症例報告

ゾニサミドによるdrug-induced hypersensitivity syndromeの1例

著者: 米本広明1 中村友紀1 織田眞理子1 太田真由美1 石地尚興1 中川秀己2

所属機関: 1東京慈恵会医科大学附属柏病院皮膚科 2東京慈恵会医科大学皮膚科学講座

ページ範囲:P.529 - P.532

文献概要

要約 30歳,女性.くも膜下出血の術後よりゾニサミド内服を開始した.内服34日目より躯幹に皮疹が出現し,その後39℃台の発熱が出現した.ステロイド全身投与を開始したが,肝機能,凝固機能が急激に悪化したため,血漿交換療法を施行したところ,全身状態の改善がみられた.その後,肝機能の悪化がみられるもステロイドパルス療法を行い改善した.以後,ステロイド漸減するも皮疹,肝機能の再燃はみられなかった.経過中HHV-6IgG抗体価の上昇,DLST陽性,パッチテスト陽性であったためゾニサミドによるdrug-induced hypersensitivity syndromeと診断した.

参考文献

1) 橋本公二:医学のあゆみ205: 951, 2003
2) 松本聡子, 他:皮膚臨床42: 1073, 2000
3) 杉山美紀子, 他:日皮アレルギー9: 37, 2001
4) 平原和久, 他:臨皮57: 1069, 2003
5) 掛水夏恵, 他:皮膚臨床44: 53, 2002
6) 池澤善郎, 他:MB Derma86: 40, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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