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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻7号

2007年06月発行

文献概要

症例報告

Aneurysmal fibrous histiocytomaの1例

著者: 上田厚登1 島田浩光1 前山泰彦2 安元慎一郎2 橋本隆2 岩崎宏3

所属機関: 1済生会福岡総合病院皮膚科 2久留米大学医学部皮膚科学教室 3福岡大学医学部病理学教室

ページ範囲:P.541 - P.543

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要約 34歳,男性.左上腕外側に1.4×0.7cm大の楕円形で,辺縁からなだらかに隆起する黒色の結節を認めた.臨床的にエクリン汗孔腫,血管腫,基底細胞癌,悪性黒色腫が考えられた.病理組織学的には表皮直下から脂肪織にまで及ぶ結節状の病変で,増生する細胞は,線維芽細胞,組織球から構成され,免疫組織化学染色ではvimentinに陽性を示した.aneurysmal fibrous histiocytomaと診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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