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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻7号

2007年06月発行

症例報告

腋窩部潜在性Paget病の1例

著者: 吉田益喜1 川原繁1 川田暁1

所属機関: 1近畿大学医学部皮膚科

ページ範囲:P.548 - P.550

文献概要

要約 72歳,男性.約4年前より外陰部に紅斑が出現し,近医で湿疹として外用治療されていた.4か月前から陰囊部の皮疹部がやや隆起し拡大してきたため,来院した.当初,臨床的に両側腋窩には病変はみられなかったが,陰部,両側腋窩の皮膚生検組織像では陰部と左腋窩にPaget細胞を認めた.ALAで診断しえた右腋窩は臨床的に病変のない潜在性Paget病と考え,陰部病変と併せ,二重複乳房外Paget病と診断した.

参考文献

1) 池田重雄, 他:臨皮24: 15, 1970
2) 斉藤 浩:日皮会誌105: 147, 1995
3) 渡辺千春, 他:西日皮膚61: 602, 1999
4) 八代 浩, 他:皮膚臨床42: 1899, 2000
5) 中岡啓喜, 他:Skin Cancer7: 215, 1992
6) Becker-Wegrich PM, et al: Br J Dermatol138: 169, 1998

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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