要約 63歳,女性.5か月前に出現し,搔破後急速に増大した右側腹部の径30mm,高さ7mmの有茎性黒色腫瘤を主訴として来院した.腫瘤は豊富な血管増生を伴い,腫瘍細胞はメラニンを多く含み,HMB45陽性で異型性が強かった.茎部を結ぶ直線より下方および周囲に腫瘍細胞はなく,有茎性悪性黒色腫と診断した.tumor thicknessは6.5mmで右腋窩リンパ節に転移あり.有茎性悪性黒色腫の生命予後について非有茎性群をコントロールとして比較すると,両者の間に明らかな差異はない.本症の予後は必ずしもthicknessのみに依存せず,茎の太さや色調,初診時の遠隔転移の存在も予後因子として重要であることが示唆された.
雑誌目次
臨床皮膚科61巻8号
2007年07月発行
雑誌目次
原著
症例報告
膀胱上皮内癌を合併した丘疹紅皮症の1例
著者: 新石健二 , 平田昭夫 , 小林忠博 , 光戸勇
ページ範囲:P.585 - P.588
要約 79歳,男性.2005年夏頃より上腕のかゆみが出現し,ステロイド外用にて加療していたが,皮疹とかゆみが全身に拡大,増悪した.初診時(2006年4月)は,体幹は皺に一致して健常皮膚を残し,紅皮症を呈していた.一部には紅色苔癬状丘疹と浸潤性紅斑を認め,丘疹紅皮症と診断した.ステロイド外用と抗ヒスタミン薬,抗アレルギー薬の内服を開始し,悪性腫瘍の精査を施行した.尿細胞診により,Class Vの判定を得た.膀胱鏡,膀胱MRI,DIPにおいても腫瘍の存在は認めなかったが,膀胱生検で膀胱上皮内癌と診断された.膀胱癌の治療のため,BCG注入療法を開始し,かゆみは軽減し,皮疹も軽快した.
ゲフィチニブ(イレッサ(R))による痤瘡様発疹の治療方針について
著者: 狩野律子 , 二神綾子 , 川名誠司
ページ範囲:P.589 - P.592
要約 当院で経験したゲフィチニブ(イレッサ(R))による痤瘡様発疹の3例と,2003年以降の本邦報告例38例1~9)の計41例において,施行された治療と効果について検討した.イレッサ(R)の内服を継続したまま,抗炎症薬やステロイド薬,抗生剤の含有軟膏などによる外用療法,または,抗生剤やビタミン製剤などの内服療法を,単独あるいは組み合わせて治療している症例が34例であった.このうち有効例は21例であり,イレッサ(R)の減量により軽快した例も含めると,41例中26例(63.4%)がイレッサ(R)を内服継続可能であった.一方,皮疹を理由として内服を中止した症例は,4例(9.8%)のみであった.イレッサ(R)は,痤瘡様発疹が生じた場合でも,通常の痤瘡に対する治療法を併用することにより,内服を継続することが可能であると考えた.
血液凝固第Ⅷ因子インヒビターによる後天性血友病を合併した尋常性天疱瘡の1例
著者: 入澤亮吉 , 福武勝幸 , 石井文人 , 橋本隆 , 坪井良治
ページ範囲:P.593 - P.596
要約 60歳,女性.初診の約5か月前より躯幹および口腔内に水疱が出現し,近医にてプレドニゾロンが投与されていた.減量中に四肢に大型の紫斑が多発するようになり,当院を受診した.水疱の生検組織では表皮内水疱を認め,蛍光抗体法直接法で表皮細胞間にIgGおよびC3の沈着を認めた.血液検査でAPTTの延長,第Ⅷ因子活性が1%未満,第Ⅷ因子インヒビター陽性,ELISA法にて抗デスモグレイン1および3抗体陽性であったことより血液凝固第Ⅷ因子インヒビターによる後天性血友病を合併した尋常性天疱瘡と診断した.本邦において自己免疫性水疱症に後天性血友病を合併した報告は,自検例を含め16例であった.いずれの症例も自己免疫性水疱症が先行するか,もしくは同時発症しており,両疾患の合併に何らかの免疫学的背景が示唆された.
足蹠に膿疱を認め,タクロリムス軟膏が奏効した好酸球性膿疱性毛囊炎(太藤病)の1例
著者: 山本都美 , 松井矢寿恵 , 坪井廣美
ページ範囲:P.597 - P.599
要約 顔面に典型疹を呈し,その1か月後から足蹠に膿疱が出現した.太藤病は,顔面や体幹部に毛孔一致性の丘疹と紅斑を呈するが,時に掌蹠に膿疱を生ずる.掌蹠に膿疱を生じた報告例と,自験例において,好発年齢,男女比,臨床症状,治療法などに関し両者には大差はない.しかし,病変の範囲は過去の症例より少なく,治療はタクロリムス軟膏が有効であったことが自験例の特徴であった.
肛囲と外陰部の扁平苔癬の各1例
著者: 伊藤志保 , 尾山修一 , 金子聡 , 饗場伸作 , 向井秀樹 , 野村有子
ページ範囲:P.600 - P.602
要約 症例1:72歳,女性.4年ほど前より肛囲にひりひりとした痛みを自覚していた.初診時,肛囲9~11時の方向に,白色線条に縁どられた紅斑を認めた.症例2:59歳,女性.10年ほど前より外陰部のかゆみを自覚した.初診時,大陰唇に淡い紅斑を認めた.両症例とも組織学的に扁平苔癬と診断し,ステロイド外用薬にて皮疹は軽快した.なお,肛囲の自覚症状はステロイド外用薬では改善せず,タクロリムス軟膏の外用で消失した.肛囲および女性外陰部の扁平苔癬は本邦では稀である.
本邦における肛囲および女性外陰部の扁平苔癬の症例をまとめ,検討を行った.
D-ペニシラミンによる蛇行性穿孔性弾力線維症の1例
著者: 綾部原子 , 相原道子
ページ範囲:P.603 - P.605
要約 42歳,男性.Wilson病のため,14歳時よりD-ペニシラミンを服用していた.初診の半年前より右腋窩部に環状に配列する角化性の赤褐色丘疹が出現した.病理組織学的に変性した弾力線維の経皮的排出像を認め,蛇行性穿孔性弾力線維症と診断した.ステロイド薬とビタミンD3の外用を行ったが効果はみられなかった.D-ペニシラミンによる蛇行性穿孔性弾力線維症は稀で,調べえた限り自験例は本邦13例目であり,若干の文献的考察を加え,報告した.
混合性結合組織病に合併した腸管囊腫様気腫症の1例
著者: 大内健嗣 , 杉浦丹
ページ範囲:P.606 - P.608
要約 63歳,女性.混合性結合組織病に対してプレドニゾロン5mg長期投与中に腹部膨満感,嘔吐があり,体重が減少してきた.腹部造影CTで,下腹部腸管に造影剤を取り囲むようにリング状の空気および腹腔内遊離ガスを認め,腸管囊腫様気腫症と診断した.中心静脈栄養管理,高濃度酸素吸引および酢酸オクトレオチド300μg/日の皮下注射で軽快した.過去に報告された膠原病に合併した腸管囊腫様気腫症を検討したところ,scleroderma bowelと副腎皮質ホルモン長期投与がその発症に強くかかわっていると考えられた.
グルコン酸カルシウム注射部位に生じた皮膚石灰沈着症
著者: 臼井智彦 , 小谷はるみ , 花田圭司 , 益田浩司 , 末廣晃宏 , 加藤則人 , 岸本三郎
ページ範囲:P.609 - P.612
要約 症例1:生後11日,男児.症例2:1歳,男児.2例とも先天性心疾患手術後に末梢静脈よりグルコン酸カルシウムの点滴が行われた.症例1は点滴開始5日後,症例2は2週間後に点滴刺入部位に一致して皮下結節を認めた.単純X線所見よりグルコン酸カルシウムの注射による医原性の皮膚石灰沈着症と診断した.グルコン酸カルシウムの注射による皮膚石灰沈着症は,新生児,乳幼児に多く,明らかな血管外漏出がなくても石灰沈着を起こす可能性があるといわれている.治療に関しては,無治療でも1か月から1年の間に石灰沈着は消失すると報告されており,自験例においても特別な治療は行わず石灰沈着の改善を認めた.
化膿性臍炎を合併した臍石の1例
著者: 大内健嗣 , 杉浦丹
ページ範囲:P.613 - P.615
要約 30歳,男性.臍窩からの排膿および周囲の疼痛を伴う発赤・腫脹が出現し,抗生剤加療に抵抗性であった.腹部造影CTにて臍直下の軟部組織は炎症性変化をきたし,腹直筋付近まで及んでいた.また,腹直筋間に約1cmの石灰物の存在を認めた.入院後,臍窩深側から爪甲大の石様硬結節の排泄があり,局所の炎症所見は急速に消失した.臍石による臍窩の閉塞が細菌感染を助長し,閉塞が解除されることで炎症の急速な改善が得られたと考えた.
高カルシウム血症を呈した巨大なacantholytic squamous cell carcinomaの1例
著者: 柳澤健二 , 菊地梨沙 , 遠藤元宏 , 矢沢仁 , 嵯峨賢次 , 神保孝一
ページ範囲:P.616 - P.619
要約 71歳,男性.約20年前より左額部に小豆大の結節があり,初診の3年前より徐々に増大した.骨折にて近医整形外科に入院した際に,当科を紹介された.初診時,左額部に径10cm大の赤色腫瘤を認め,切除し,植皮術を行った.病理組織学的には,腺腔様構造を呈する腫瘍巣を認め,acantholytic squamous cell carcinomaと診断した.その後,局所再発,切除を繰り返していたが,意識混濁が出現した.血清カルシウムが15.2mg/dl,副甲状腺ホルモン関連ペプチド(PTHrP)が290pmol/lと高値であり,悪性腫瘍に伴う高カルシウム血症と考えた.
喉頭非定型カルチノイド皮膚転移の1例
著者: 八町祐宏 , 中藤奈美 , 根津公教
ページ範囲:P.620 - P.623
要約 70歳,男性.2001年10月に喉頭カルチノイドを全摘した.2003年4月に再発し,放射線療法を施行した.2006年3月から右側頭部,左後頭部に表面が発赤した有痛性の皮下結節が出現した.病理組織で,真皮中層から皮下脂肪織にかけて,表皮との連続性がみられない大きな腫瘍塊がみられた.腫瘍細胞は類円形の大型の核と豊富な細胞質を有し,異型性があり,核分裂像も散見された.特殊染色でchromogranin AとCD56が強陽性,NSEが弱陽性,CK20は陰性であった.以上より,喉頭非定型カルチノイドの皮膚転移と診断した.喉頭カルチノイドは稀な疾患であり,本邦における皮膚転移の報告例は,自験例が8例目であった.
EBER陽性であった皮膚原発の末梢性T細胞リンパ腫,非特異型の1例
著者: 米井希 , 古川福実 , 山本剛伸 , 岩月啓氏 , 米谷昇
ページ範囲:P.624 - P.627
要約 72歳,男性.初診3か月前より,左鼠径部に自覚症状のない索状の皮下硬結と拇指頭大の紅色腫瘤を認めた.皮膚生検の結果,真皮全層に稠密な異型リンパ球の増殖を認め,皮下脂肪織も小型~中型の核を有する異型リンパ球の増殖に置換されていた.腫瘍細胞は CD3+,CD4+,CD8-,CD5+,CD45RO+,CD30-,CD20-,CD56-,CD79a-で,ほとんどがEpstein-Barr virus-encoded small nuclear RNA (EBER)陽性であった.末梢血および骨髄生検で異常なく,全身のリンパ節や他臓器に病変はなかった.以上より,皮膚原発の末梢性T細胞リンパ腫,非特異型primary cutaneous peripheral T cell lymphoma, unspecified (PTL)と診断した.CHOP療法3クールと放射線療法で寛解したが7か月後に同部位に再発し,ESHAP療法と自家造血幹細胞移植で再治療中である.これまでEBER陽性の皮膚原発PTLの報告はない.
著者: 藤岡愛 , 岩垣正人 , 森澤憲
ページ範囲:P.628 - P.630
要約 79歳,女性.肝硬変で加療中であった.アジの刺身を食べた3日後に腹痛と発熱で近医を受診したが,ショック状態となり当院へ救急搬送された.左下腿に紫斑と血疱を認め,血液,皮膚,血疱内容液の培養で
BCG接種後に生じた丘疹状結核疹の1例
著者: 伊藤尚子 , 石崎純子 , 原田敬之
ページ範囲:P.631 - P.633
要約 5か月,女児.2005年7月にBCG接種を受けた.約3週後より,接種部位である上肢に紅色小丘疹が出現し,次第に全身へ拡大した.病理組織学的には,真皮中層から皮下組織にかけて好中球を混じ,類上皮細胞,小円形細胞よりなる肉芽腫性変化であった.Ziehl-Neelsen染色にて抗酸菌は認めず,組織片の好酸菌培養は陰性であった.後日施行したツベルクリン反応は陽性であった.以上より,自験例をBCG接種後に生じた丘疹状結核疹と診断した.抗ヒスタミン薬内服のみにて,初診の約4か月後には色素沈着を残し,略治した.
皮膚アスペルギルス症の1例
著者: 稲垣千絵 , 野田智子 , 柴垣亮 , 池田佳弘
ページ範囲:P.634 - P.636
要約 67歳,女性.顕微鏡的多発血管炎の治療開始約3か月後に頭部,上肢,体幹に皮下結節が多発した.パンチ生検を行い病理組織学的に検討したが,軽度の炎症反応を認めるのみで診断に至らなかった.次に皮下結節を摘出したところ,病理組織像で脂肪織内に菌糸を多数認め,培養で
治療
光線力学的療法が有効であった難治性囊腫性痤瘡の1例
著者: 山本忠正 , 井内理恵 , 滝脇弘嗣 , 荒瀬誠治 , 宮岡由規
ページ範囲:P.638 - P.641
要約 25歳,男性.中学生頃より顔面に痤瘡が出現した.23歳より急激に皮疹が増悪し,近医で抗生剤内服やケミカルピーリングを施行されていたが,反応しにくいため,光線力学的療法(photodynamic therapy:PDT)を施行した.20%ALAを外用4時間後,エキシマダイレーザーにて局所を50mW/cm2,計5~6J/cm2照射した.3週間間隔で4回施行し,6か月後に皮疹は劇的に改善した.PDTが著効した,炎症反応の強い囊腫性痤瘡の1例を経験したので報告し,PDTは難治性囊腫性痤瘡に試してもよい治療法と考えた.
グルタルアルデヒドによる尋常性疣贅の治療
著者: 小松俊郎 , 森康記 , 高橋和宏 , 赤坂俊英
ページ範囲:P.642 - P.645
要約 25%グルタルアルデヒドの外用療法を試みた尋常性疣贅13例の集計と奏効例1例を提示した.本治療は疣贅が特に掌蹠に多発し,液体窒素療法で難治の例を中心に行った.ほとんどの症例はグルタルアルデヒドの外用療法により,1~4か月間で疣贅が消退し,高い効果が示された.奏効した代表例は35歳,女性で,全身性エリテマトーデス(SLE)に対してプレドニン(R)が投与されている両手掌足底の多発性疣贅の症例で,3か月間のグルタルアルデヒドの外用療法で消退した.本治療は副作用として,稀に一次刺激性皮膚炎やアレルギー性接触皮膚炎を引き起こすことがあるため,注意深い経過観察と事前のインフォームド・コンセントを要する.
グルタルアルデヒドの外用療法は小児例,掌蹠などの多発例に対し,疼痛がなく簡便で効果的な治療方法であると考えた.
シクロスポリン内服治療後の乾癬患者に対するマキサカルシトール軟膏による維持療法の検討
著者: 大久保ゆかり , 藤原尚子 , 荒井佳恵 , 天谷美里 , 坪井良治
ページ範囲:P.646 - P.652
要約 尋常性乾癬患者11例を対象として,シクロスポリン(ネオーラル(R))内服治療によって寛解した後のマキサカルシトール25μg/g軟膏(オキサロール(R)軟膏25μg/g)による維持療法の有用性について検討した.シクロスポリン内服により,PASIスコアが75%以上改善した症例に対し,マキサカルシトール25μg/g軟膏単独およびマキサカルシトール25μg/g軟膏と酪酸プロピオン酸ベタメタゾン0.5mg/g軟膏(アンテベート(R)軟膏)の混合剤(1:1)の効果を左右比較で評価した.その結果,マキサカルシトール25μg/g軟膏単独治療群と混合剤治療群ともにシクロスポリン中止後の皮疹をコントロールすることが可能であり,平均PASIスコアは8週後にわずかであるが単独群で有意な上昇を認めたが,単独群と混合群の間にPASIスコアの差は認められなかった.また,局所性および全身性の副作用も認められなかった.今回の検討結果より,シクロスポリン内服後の維持療法としてマキサカルシトール25μg/g軟膏外用は有用な治療法であると考えた.
尋常性痤瘡を対象としたクレンジングオイルの使用試験
著者: 川島眞 , 根本治 , 森川玲子 , 安田秀美 , 川村邦子 , 加瀬貴美 , 石崎千明 , 鈴木裕美子 , 浅沼廣幸
ページ範囲:P.654 - P.659
要約 油分を多く含む化粧品は,痤瘡の悪化要因と考えられ,痤瘡患者にはその使用を避けるように指導することが一般的である.ところが最近,消費者に好まれるようになってきたものに洗い流すタイプのクレンジングオイルがあり,主成分に油分を使用している.そこで,クレンジングオイルを安全に使用できるか否かを確認する目的で,54例の痤瘡患者を対象に6週間の使用試験を実施した.通常の使用方法に則り,夜の洗顔時に毎日使用することとした.副作用は認められず,開始時に比べ終了時では丘疹・膿疱数は76%,面皰数も74%の患者で減少が認められ,クレンジングオイルが,痤瘡を悪化させることなく使用できるメーク落としであることが示された.
連載
アメリカで皮膚科医になって(15)
著者: 藤田真由美
ページ範囲:P.660 - P.661
皮膚科は妊娠科?(Is Dermatology a subspecialty for infertility?)
「マユミ,そのドアをあけてはいけない!」同僚のE氏が大声で叫ぶ.一体,何事かと思うと,「ドアの向こうには妊娠ウイルスが蔓延しているから,共同研究者のマユミまでかかってもらっては困る.」という.そう,どうもここコロラド大学皮膚科学教室には妊娠ウイルスがいて,かなり感染性が高いらしい.もちろんこのウイルスは,女性のみならず男性にも感染する.そのうえ,一度かかっても免疫ができないので再感染することも多いようだ.しかも普通の風邪ウイルスと異なって,罹患するのは若い働き盛りの研修医と研究室員に多い.特に研修医の罹患率なんて,仕事の忙しさによる易感染性(?)を反映するのかかなり高い.ここで改めて過去のワシントン大学時代の研修医,現在のコロラド大学の研修医の状況を思い起こしてみると,すでに子どもが2人いる人と未婚の人を除いた20人のうち,なんと16人が研修医時代からその直後にかけて妊娠している.8割というかなり高い確率を考えると,いっそのこと皮膚科の隣で不妊外来を開くとこの強力なウイルスのこと,さぞや繁盛するのではないか,と思ってしまう.
最近はアメリカでも女医さんが増えてきた.アメリカの医学部入学者は女性のほうが男性よりもやや多く,なかでも人気のある皮膚科の入局者は,トップ10%からの激戦であるにもかかわらず男女ほぼ同数である.昨年の卒業研修医は4人全員女性であった.たいていの女性は,医学部在学中は単位と好成績を保ちつつ産休を取るのは難しいのと,将来のめどが立たないのとで,妊娠時期を先延ばしにしていることが多い.卒業しても,1年目の内科インターンの時は3~4日に一度宿直があり,1年に3週間の休暇以外は超多忙である.ところが,皮膚科に入った途端に勤務時間は8時~5時の普通の生活に戻り,当直はなくなり宅直が順番に回ってくるだけとなる.しかも,もう将来の設計図(高給取りの皮膚科医になる)は描かれている.やはり人間はストレスがないと妊娠しやすいようだ.
印象記
第106回日本皮膚科学会総会 印象記
著者: 藤原浩
ページ範囲:P.662 - P.664
第106回日本皮膚科学会総会が,東京大学 玉置邦彦会頭により4月20日(金)から22日(日)まで,パシフィコ横浜を会場として開催された.今年は,4年計画で始まったDermatology Weekとして行われる最後の年である.来年の総会開催に備え,運営について(もちろん学問も)勉強させていただいた.さまざまな便宜を図っていただいた玉置会頭,菊池事務局長に深謝する.
恒例のJSID-JDA Joint Lecture(これも今年が最後である)は,東大解剖学教室 廣川信隆教授により「細胞内物質輸送とキネシンスーパーファミリーモーター分子群,KIFs構造,機能,動態,疾患」と題して行われた.Kinesinの発見者であり細胞内輸送の第一人者である廣川先生の,細胞内輸送に関連した研究の総説講演だった.
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あとがき フリーアクセス
著者: 渡辺晋一
ページ範囲:P.668 - P.668
最近のテレビコマーシャルでは多くのジェネリックメーカーが,ジェネリック薬は同じ成分で同じ効果があると宣伝をしている.しかし,厚生労働省はジェネリック薬の処方が増加しないことに業を煮やし,来年4月から処方箋にはジェネリック薬を記載することを原則とし,ブランド薬を処方した場合は,その理由を記載しなければならないという通達を出すということである.確かにジェネリック薬はブランド薬と同じ成分が入っているが,日本のジェネリック薬は不純物が入っていても,薬剤の吸収が悪くても構わないということになっている.最近話題となっている中国製の製品では,不純物や毒物が入っていてもあまり驚かないかもしれないが,医薬品となればことは重大である.一般に薬剤は,それが目的とする臓器に移行して初めて薬効を発揮する.例えば内服薬は消化管から吸収されない限り,薬効を発揮することはできない.そのために,薬剤が有効に吸収されるための製剤化の技術が必要である.外用薬も同様で,主剤の経皮吸収を高めるのも低めるのも基剤の善し悪しで決まり,主剤が同じであっても基剤が異なれば,薬効が異なることはよく知られた事実である.
米国では薬の特許が切れると,ほとんどがジェネリック薬に置き換わる.しかし米国では,ジェネリック薬も臨床試験が必須で,有効性も安全性も臨床試験で検証されている.つまり米国のジェネリック薬はブランド薬と基本的に同じであり,ジェネリック薬の情報も豊富である.それに対しわが国のジェネリック薬は,臨床試験での有効性や副作用のデータがない.厚生労働省はジェネリック薬を処方することによって医療費が下がるといっているが,副作用が増え,有効性が下がれば,さらなる医療費の高騰を招くことになる.そもそもわが国は,先進国の中で医療費が最も低く抑えられている一方で,土建業に対しては最も多くの税金が投入されている国である.これ以上の医療費の削減は医療崩壊を招きかねない.医療費云々は国民の目を欺く方便で,ジェネリック薬の推進は,天下り先の確保のためとしか思えないが,本当のねらいはどこにあるのであろうか.
基本情報
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41巻2号(1987年2月発行)
41巻1号(1987年1月発行)
40巻12号(1986年12月発行)
40巻11号(1986年11月発行)
40巻10号(1986年10月発行)
40巻9号(1986年9月発行)
40巻8号(1986年8月発行)
40巻7号(1986年7月発行)
40巻6号(1986年6月発行)
40巻5号(1986年5月発行)
40巻4号(1986年4月発行)
40巻3号(1986年3月発行)
40巻2号(1986年2月発行)
40巻1号(1986年1月発行)
39巻12号(1985年12月発行)
39巻11号(1985年11月発行)
39巻10号(1985年10月発行)
39巻9号(1985年9月発行)
39巻8号(1985年8月発行)
39巻7号(1985年7月発行)
39巻6号(1985年6月発行)
39巻5号(1985年5月発行)
39巻4号(1985年4月発行)
39巻3号(1985年3月発行)
39巻2号(1985年2月発行)
39巻1号(1985年1月発行)
38巻12号(1984年12月発行)
38巻11号(1984年11月発行)
38巻10号(1984年10月発行)
38巻9号(1984年9月発行)
38巻8号(1984年8月発行)
38巻7号(1984年7月発行)
38巻6号(1984年6月発行)
38巻5号(1984年5月発行)
38巻4号(1984年4月発行)
38巻3号(1984年3月発行)
38巻2号(1984年2月発行)
38巻1号(1984年1月発行)
37巻12号(1983年12月発行)
37巻11号(1983年11月発行)
37巻10号(1983年10月発行)
37巻9号(1983年9月発行)
37巻8号(1983年8月発行)
37巻7号(1983年7月発行)
37巻6号(1983年6月発行)
37巻5号(1983年5月発行)
37巻4号(1983年4月発行)
37巻3号(1983年3月発行)
37巻2号(1983年2月発行)
37巻1号(1983年1月発行)
36巻12号(1982年12月発行)
36巻11号(1982年11月発行)
36巻10号(1982年10月発行)
36巻9号(1982年9月発行)
36巻8号(1982年8月発行)
36巻7号(1982年7月発行)
36巻6号(1982年6月発行)
36巻5号(1982年5月発行)
36巻4号(1982年4月発行)
36巻3号(1982年3月発行)
36巻2号(1982年2月発行)
36巻1号(1982年1月発行)
35巻12号(1981年12月発行)
35巻11号(1981年11月発行)
35巻10号(1981年10月発行)
35巻9号(1981年9月発行)
35巻8号(1981年8月発行)
35巻7号(1981年7月発行)
35巻6号(1981年6月発行)
35巻5号(1981年5月発行)
35巻4号(1981年4月発行)
35巻3号(1981年3月発行)
35巻2号(1981年2月発行)
35巻1号(1981年1月発行)
34巻12号(1980年12月発行)
34巻11号(1980年11月発行)
34巻10号(1980年10月発行)
34巻9号(1980年9月発行)
34巻8号(1980年8月発行)
34巻7号(1980年7月発行)
34巻6号(1980年6月発行)
34巻5号(1980年5月発行)
34巻4号(1980年4月発行)
34巻3号(1980年3月発行)
34巻2号(1980年2月発行)
34巻1号(1980年1月発行)
33巻12号(1979年12月発行)
33巻11号(1979年11月発行)
33巻10号(1979年10月発行)
33巻9号(1979年9月発行)
33巻8号(1979年8月発行)
33巻7号(1979年7月発行)
33巻6号(1979年6月発行)
33巻5号(1979年5月発行)
33巻4号(1979年4月発行)
33巻3号(1979年3月発行)
33巻2号(1979年2月発行)
33巻1号(1979年1月発行)
32巻12号(1978年12月発行)
32巻11号(1978年11月発行)
32巻10号(1978年10月発行)
32巻9号(1978年9月発行)
32巻8号(1978年8月発行)
32巻7号(1978年7月発行)
32巻6号(1978年6月発行)
32巻5号(1978年5月発行)
32巻4号(1978年4月発行)
32巻3号(1978年3月発行)
32巻2号(1978年2月発行)
32巻1号(1978年1月発行)
31巻12号(1977年12月発行)
31巻11号(1977年11月発行)
31巻10号(1977年10月発行)
31巻9号(1977年9月発行)
31巻8号(1977年8月発行)
31巻7号(1977年7月発行)
31巻6号(1977年6月発行)
31巻5号(1977年5月発行)
31巻4号(1977年4月発行)
31巻3号(1977年3月発行)
31巻2号(1977年2月発行)
31巻1号(1977年1月発行)
30巻12号(1976年12月発行)
30巻11号(1976年11月発行)
30巻10号(1976年10月発行)
30巻9号(1976年9月発行)
30巻8号(1976年8月発行)
30巻7号(1976年7月発行)
30巻6号(1976年6月発行)
30巻5号(1976年5月発行)
30巻4号(1976年4月発行)
30巻3号(1976年3月発行)
30巻2号(1976年2月発行)
30巻1号(1976年1月発行)
29巻12号(1975年12月発行)
29巻11号(1975年11月発行)
29巻10号(1975年10月発行)
29巻9号(1975年9月発行)
29巻8号(1975年8月発行)
29巻7号(1975年7月発行)
29巻6号(1975年6月発行)
29巻5号(1975年5月発行)
29巻4号(1975年4月発行)
29巻3号(1975年3月発行)
29巻2号(1975年2月発行)
29巻1号(1975年1月発行)
28巻12号(1974年12月発行)
28巻11号(1974年11月発行)
28巻10号(1974年10月発行)
28巻8号(1974年8月発行)
28巻7号(1974年7月発行)
28巻6号(1974年6月発行)
28巻5号(1974年5月発行)
28巻4号(1974年4月発行)
28巻3号(1974年3月発行)
28巻2号(1974年2月発行)
28巻1号(1974年1月発行)
27巻12号(1973年12月発行)
27巻11号(1973年11月発行)
27巻10号(1973年10月発行)
27巻9号(1973年9月発行)
27巻8号(1973年8月発行)
27巻7号(1973年7月発行)
27巻6号(1973年6月発行)
27巻5号(1973年5月発行)
27巻4号(1973年4月発行)
27巻3号(1973年3月発行)
27巻2号(1973年2月発行)
27巻1号(1973年1月発行)
26巻12号(1972年12月発行)
26巻11号(1972年11月発行)
26巻10号(1972年10月発行)
26巻9号(1972年9月発行)
26巻8号(1972年8月発行)
26巻7号(1972年7月発行)
26巻6号(1972年6月発行)
26巻5号(1972年5月発行)
26巻4号(1972年4月発行)
26巻3号(1972年3月発行)
26巻2号(1972年2月発行)
26巻1号(1972年1月発行)
25巻13号(1971年12月発行)
特集 小児の皮膚疾患
25巻12号(1971年12月発行)
25巻11号(1971年11月発行)
25巻10号(1971年10月発行)
25巻9号(1971年9月発行)
25巻8号(1971年8月発行)
25巻7号(1971年7月発行)
特集 基底膜
25巻6号(1971年6月発行)
25巻5号(1971年5月発行)
25巻4号(1971年4月発行)
25巻3号(1971年3月発行)
25巻2号(1971年2月発行)
25巻1号(1971年1月発行)
24巻12号(1970年12月発行)
24巻11号(1970年11月発行)
24巻10号(1970年10月発行)
24巻9号(1970年9月発行)
24巻8号(1970年8月発行)
24巻7号(1970年7月発行)
24巻6号(1970年6月発行)
24巻5号(1970年5月発行)
24巻4号(1970年4月発行)
24巻3号(1970年3月発行)
24巻2号(1970年2月発行)
24巻1号(1970年1月発行)
23巻12号(1969年12月発行)
23巻11号(1969年11月発行)
23巻10号(1969年10月発行)
23巻9号(1969年9月発行)
23巻8号(1969年8月発行)
23巻7号(1969年7月発行)
23巻6号(1969年6月発行)
23巻5号(1969年5月発行)
23巻4号(1969年4月発行)
23巻3号(1969年3月発行)
23巻2号(1969年2月発行)
23巻1号(1969年1月発行)