icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻8号

2007年07月発行

文献概要

症例報告

足蹠に膿疱を認め,タクロリムス軟膏が奏効した好酸球性膿疱性毛囊炎(太藤病)の1例

著者: 山本都美1 松井矢寿恵1 坪井廣美1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構横浜医療センター皮膚科

ページ範囲:P.597 - P.599

文献購入ページに移動
要約 顔面に典型疹を呈し,その1か月後から足蹠に膿疱が出現した.太藤病は,顔面や体幹部に毛孔一致性の丘疹と紅斑を呈するが,時に掌蹠に膿疱を生ずる.掌蹠に膿疱を生じた報告例と,自験例において,好発年齢,男女比,臨床症状,治療法などに関し両者には大差はない.しかし,病変の範囲は過去の症例より少なく,治療はタクロリムス軟膏が有効であったことが自験例の特徴であった.

参考文献

1) 根岸 泉, 他:臨皮55: 58, 2001
2) 本橋尚子, 他:皮膚臨床44: 541, 2002
3) Saruta T, Nakamizo Y: J Dermatol7: 239, 1980
4) 赤石諭史:臨皮59: 258, 2005
5) Lavker RM, Sun TT: Science215: 1239, 1982
6) 橋爪秀夫, 他:アレルギー科6: 100, 1998
7) 久保田由美子:MB Derma94: 74, 2004
8) 小原美子, 他:皮膚臨床47: 1825, 2005
9) Sasakawa T, et al: Int Immunopharmacol5: 1291, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?