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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻8号

2007年07月発行

文献概要

症例報告

混合性結合組織病に合併した腸管囊腫様気腫症の1例

著者: 大内健嗣1 杉浦丹1

所属機関: 1静岡市立清水病院皮膚科

ページ範囲:P.606 - P.608

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要約 63歳,女性.混合性結合組織病に対してプレドニゾロン5mg長期投与中に腹部膨満感,嘔吐があり,体重が減少してきた.腹部造影CTで,下腹部腸管に造影剤を取り囲むようにリング状の空気および腹腔内遊離ガスを認め,腸管囊腫様気腫症と診断した.中心静脈栄養管理,高濃度酸素吸引および酢酸オクトレオチド300μg/日の皮下注射で軽快した.過去に報告された膠原病に合併した腸管囊腫様気腫症を検討したところ,scleroderma bowelと副腎皮質ホルモン長期投与がその発症に強くかかわっていると考えられた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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