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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科61巻9号

2007年08月発行

治療

肝斑に対するDH-4243(トラネキサム酸配合経口薬)の多施設共同無作為化比較試験

著者: 川島眞1 川田暁2 滝脇弘嗣3 水野惇子4 鳥居秀嗣5 林伸和6 乃木田俊辰7 秋吉栄美子8 吉原伸子9 渡辺千春10 山田美奈11 藤井啓子12 森俊二13

所属機関: 1東京女子医科大学皮膚科 2近畿大学医学部皮膚科 3徳島大学医学部皮膚科 4有楽町皮膚科 5社会保険中央総合病院皮膚科 6スキンクリニック代官山 7新宿南口皮膚科 8えみ子皮膚科クリニック 9よしはら皮膚科クリニック 10肌クリニック大宮 11四谷三丁目皮膚科 12西梅田皮膚科 13森皮フ科

ページ範囲:P.735 - P.743

文献概要

要約 肝斑に対するDH-4243(トラネキサム酸配合経口薬)の有効性および安全性を,ビタミンC製剤を対照薬とする多施設共同無作為化比較試験により検討した.肝斑患者231例にDH-4243またはビタミンC製剤のいずれかの薬剤を1回2錠,1日3回毎食後に8週間経口投与し,色素沈着改善度をスキントーン・カラースケール,写真判定および画像診断などにより評価した.スキントーン・カラースケールによる色素沈着改善率は,DH-4243群60.3%,ビタミンC製剤群26.5%であり,両群間に有意な差が認められた(χ2検定:p<0.001).また,自覚症状改善度,写真判定および画像診断においてもDH-4243群で有意に高い改善効果が得られ,安全性に問題は認められなかった.以上より,DH-4243の肝斑に対する有用性が確認された.

参考文献

1) 二條貞子:基礎と臨床13: 295, 1979
2) 御子柴甫:西日皮膚47: 1101, 1985
3) 東 禹彦:皮膚30: 676, 1988
4) 松永佳世子:皮膚臨床33: 1223, 1991
5) 東 禹彦:臨皮47: 149, 1993
6) 川田 暁:臨皮59: 81, 2005
7) 早川律子:香粧会誌17: 143, 1993

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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