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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻1号

2008年01月発行

文献概要

症例報告

Spindle cell squamous cell carcinomaの1例

著者: 八百坂遵1 横田浩一1 古屋和彦1 親松宏2 木村中2

所属機関: 1函館中央病院皮膚科 2函館中央病院形成外科

ページ範囲:P.55 - P.57

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要約 83歳,女性.初診の数年前より左下腿伸側の黒色疹を自覚していた.時折,びらん・出血を繰り返しながら増大してきたため,当科を受診した.左下腿伸側に径25×16mm,表面紅色・凹凸のある弾性硬の肉芽腫様,扁平に盛り上がる可動性やや良好な腫瘤が存在した.病理組織学的に,上皮から連続性に真皮全層への紡錘形細胞の密な浸潤を認めた.免疫組織学的にはビメンチンとCAM5.2が陽性で,AE1/3,S-100蛋白,CD34が陰性であった.以上より,本症例をspindle cell squamous cell carcinomaと診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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