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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻10号

2008年09月発行

文献概要

症例報告

結節性類天疱瘡の1例

著者: 永岡譲12 岸本恵美1 土屋知子1 松尾光一1 滝澤三久1 佐藤佐由里1 轟葉子1 守屋修二1 江藤隆史1

所属機関: 1東京逓信病院皮膚科 2国立療養所多摩全生園皮膚科

ページ範囲:P.723 - P.725

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要約 64歳,男性.四肢と体幹に多発し,激しいかゆみを伴う丘疹と結節に対してステロイド外用薬や抗アレルギー薬内服により治療を受けていたが,再発を繰り返した.今回,下腿の丘疹の増悪・増数とともに緊満性水疱も出現した.病理組織像は水疱部では表皮下水疱で好酸球浸潤を認め,丘疹部では軽度の表皮肥厚と真皮上層への好酸球浸潤を認めた.蛍光抗体直接法では水疱部および丘疹部いずれにおいても表皮真皮境界部にIgGとC3の線状の沈着が認められた.また,蛍光抗体間接法でもIgGとC3の沈着が認められた.以上により結節性類天疱瘡と診断した.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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