icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻10号

2008年09月発行

文献概要

症例報告

ステロイド外用で軽快した落葉状天疱瘡の1例―Dsg1値およびその推移の検討

著者: 石川明子1 納さつき1 澁谷修一郎1 大西誉光1 神田奈緒子1 渡辺晋一1

所属機関: 1帝京大学医学部皮膚科学教室

ページ範囲:P.726 - P.728

文献購入ページに移動
要約 57歳,男性.約3か月前より前胸部に自覚症状のない小水疱が3個出現し,背部にも拡大した.ステロイド外用にて速やかに上皮化したが,出現,消退を繰り返した.初診時,全身各所に20個ほど爪甲大の紅斑とびらんが散在し,数か所に小水疱が存在した.粘膜疹はなかった.病理は角層直下の水疱で,棘融解細胞を認めた.蛍光抗体直接法では表皮細胞間にIgGとC3が沈着していた.抗デスモグレイン1抗体のインデックス値は116で,抗デスモグレイン3抗体は陰性であった.ステロイド外用療法のみで軽快した.

参考文献

1) 佐々木哲雄, 他:皮膚臨床26: 1099, 1984
2) 中谷千恵, 他:日皮会誌101: 831, 1991
3) 村松 勉, 白井利彦:皮膚41: 286, 1999
4) 竹中 基, 他:臨皮13: 1128, 2002
5) 近藤美幾, 他:皮膚臨床47: 583, 2005
6) 岸本和裕, 他:日皮会誌112: 793, 2002
7) 天谷雅行:臨皮58: 84, 2004

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら