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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻10号

2008年09月発行

文献概要

症例報告

プレドニゾロン内服中の患者に生じた皮膚Mycobacterium chelonae感染症の1例

著者: 松井矢寿恵1 山本都美1 百瀬葉子1 坪井廣美1

所属機関: 1独立行政法人国立病院機構横浜医療センター皮膚科

ページ範囲:P.732 - P.735

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要約 41歳,男性.26歳時に鞍上部神経膠腫に罹患し,腫瘍摘出術を施行された.33歳時に再発し,再度摘出術を受けた.その後,汎下垂体機能低下症を併発し,プレドニゾロンを内服していた.2005年12月,車いすより転倒し下肢に浅い外傷を負った.2006年1月より同部に結節が出現し,拡大したため当科を受診した.組織像は,真皮中層~脂肪織にびまん性の炎症性細胞浸潤を認め,一部は肉芽腫病変を示した.膿の培養ではMycobacterium chelonaeが同定された.皮膚病変に対して,セフォペラゾンナトリウム・スルバクタムナトリウム,エリスロマイシン,エチオナミドの投与と温熱療法を施行したところ,約2か月で治癒した.

参考文献

1) 磯貝理恵子, 他:皮膚臨床49: 129, 2007
2) 姉小路公久:皮膚臨床29: 1224, 1987
3) 川口とし子, 他:皮膚臨床49: 1163, 2005
4) 宗 虎傑, 飯島正文:皮膚臨床36: 1435, 1994
5) Inman PM, et al: Arch Dermatol100: 141, 1969
6) 木村容子, 他:皮膚臨床47: 1171, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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