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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻11号

2008年10月発行

文献概要

症例報告

総合感冒薬により生じたと思われるStevens-Johnson症候群の1例

著者: 舩越建1 田村舞1 諏訪部寿子1 五味博子1 栗林典代2 川久保洋1

所属機関: 1帝京大学ちば総合医療センター皮膚科 2福王台外科内科

ページ範囲:P.797 - P.800

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要約 25歳,男性.感冒様症状に対し,パブロンゴールド®の内服後,発熱と水痘様の発疹を生じた.その後,急速に水疱が増大し,粘膜病変を生じた.臨床的にStevens-Johnson症候群と診断した.肺炎を合併していたが,抗生剤とステロイドにより軽快した.被疑薬に対し,drug-induced lymphocyte stimulation test (DLST)を複数回施行し,結果からパブロンゴールドを被疑薬と考えた.有効成分についてさらにDLSTを行い,塩化リゾチームが陽性であった.

参考文献

1) 飯島正文:最新皮膚科学大系 5, 中山書店, p36, 2002
2) 佐久間恵一:Visual Dermatol5: 248, 2006
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7) 武藤美香, 他:日皮会誌110: 1543, 2000
8) Aihara M: J Environ Dermatol12: 121, 2005

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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