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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻11号

2008年10月発行

文献概要

症例報告

Generalized morpheaの1例

著者: 渡邉梨恵子1 田村政昭1 石川治2

所属機関: 1伊勢崎市民病院皮膚科 2群馬大学大学院医学系研究科皮膚病態学

ページ範囲:P.822 - P.824

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要約 62歳,女性.職業はゴム製品の検品.3か月前より胸背部の皮膚の張り感およびそう痒を自覚した.胸部,腹部,背部に左右対称性に光沢を有する広範な硬化局面がみられ,辺縁に発赤を伴っていた.指趾を含む四肢の硬化や内臓病変の合併はない.病理組織像では膠原線維の膨化・均質化がみられた.プレドニゾロン20mg/日の内服を開始し,紅斑は消失し,硬化は改善した.急速に広範な硬化局面を呈した例は比較的稀と考えた.

参考文献

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8) Christianson HB, et al: Arch Dermatol74: 629, 1956

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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