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症例報告
頭部に生じ,bcl-2強陽性,MUM-1陽性であった原発性皮膚大型B細胞リンパ腫の1例
著者: 浅野雅之1 國井隆英1
所属機関: 1岩手県立胆沢病院皮膚科
ページ範囲:P.843 - P.846
文献購入ページに移動要約 83歳,男性.約1年前から頭部に紫紅色の腫瘍が出現し,徐々に増数,増大するため,当科を受診した.病理組織検査で大型のくびれのない核をもつB細胞の増殖を認め,light chain restrictionならびに免疫グロブリンH鎖遺伝子で単クローン性の再構成バンドを認めた.理学的および画像による全身検索で皮膚以外の病変を認めず,原発性皮膚大型B細胞リンパ腫と診断した.免疫組織化学染色でbcl-2強陽性,MUM-1陽性であり,大型B細胞リンパ腫のなかでも予後がよくないといわれているleg typeと同様の細胞形質を有していた.しかし,放射線治療で腫瘤は平坦化し,4か月経った現在,再発,他臓器転移はない.
参考文献
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