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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻12号

2008年11月発行

文献概要

症例報告

シネMRI検査により眼球摘出を選択した基底細胞癌の1例

著者: 末廣敬祐1 鎌田憲明1 小野泰伸1 塚本利朗1 神戸直智1 花澤豊行2 松江弘之1

所属機関: 1千葉大学大学院医学研究院皮膚科学 2千葉大学大学院医学研究院耳鼻咽喉科・頭頸部外科学

ページ範囲:P.930 - P.932

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要約 58歳,男性.約4年前より右鼻根部に潰瘍を自覚した.徐々に増大したが,放置していた.鼻根部から右内眼角にかけ4×3.4cmの出血を伴う潰瘍病変を認め,生検にて基底細胞癌と診断した.画像精査(シネMRI検査)により,眼内直筋の浸潤が疑われたため,腫瘍より1cm離し,眼球もen blocに合併切除した.術前のシネMRI検査による評価の重要性を再認識させられた症例であった.

参考文献

1) 大西康彦, 他:皮病診療14: 971, 1992
2) 新藤季佐, 他:臨皮46: 847, 1992
3) 日本皮膚悪性腫瘍学会編:皮膚悪性腫瘍取扱い規約, 金原出版, p54, 2002

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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