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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻12号

2008年11月発行

文献概要

症例報告

尿膜管膿瘍の1例

著者: 岩﨑純也1 武藤潤1 青木繁1 藤本典宏1 小林孝志1 多島新吾1 木村文宏2 番場圭介3

所属機関: 1防衛医科大学校皮膚科学講座 2防衛医科大学校泌尿器科 3番場皮膚科

ページ範囲:P.933 - P.935

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要約 27歳,男性.臍部の疼痛を伴う結節を主訴に来院した.MRI上,臍から連続して腹壁内に突出する囊胞性腫瘤と,それに連続して膀胱前上部に伸びる索状構造を認めた.尿膜管膿瘍の診断で炎症の鎮静化をはかった後,尿膜管摘出術を施行した.病理組織学的に尿膜管膿瘍で,悪性所見は認められなかった.臨床的に臍部結節をみた場合,尿膜管遺残を考慮し,早期に画像診断を行うことが重要であると思われた.

参考文献

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掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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