icon fsr

文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻12号

2008年11月発行

文献概要

症例報告

イベルメクチン(ストロメクトール®)が著効したcreeping diseaseの1例

著者: 横田日高1 秋山創1

所属機関: 1公立豊岡病院皮膚科

ページ範囲:P.937 - P.939

文献購入ページに移動
要約 22歳,男性.2007年4月15日にホタルイカの生食歴あり.翌日から右下肢に線状発赤が出現した.4月20日に皮膚生検および旋尾線虫の抗体価を測定し,旋尾線虫によるcreeping diseaseと診断した.外科的に虫体の摘出はできなかったが,イベルメクチン(ストロメクトール ®)投与にて4月23日には線状発赤は改善した.Creeping diseaseに対してイベルメクチン投与が治療選択肢になると考えた.

参考文献

1) 石橋正史, 他:臨皮60: 514, 2006
2) 川瀬正昭, 他:臨皮59: 492, 2005
3) 大滝倫子, 赤尾信明:臨床病理108(増):258,1998
4) 山田佐知子, 他:臨皮55: 421, 2001
5) 岡崎孝雄, 他:北陸公衛誌20: 71, 1993
6) Taniguchi Y, et al: Int J Dermatol33: 279, 1994
7) 大滝倫子:西日皮膚59: 598, 1997
8) Arena JP, et al: Mol Brain Res15: 339, 1992
9) Cully DF, et al: Nature371: 707, 1994
10) Zaha O, et al: J Infect Chemother8: 94, 2002
11) 赤尾信明:病原微生物検出情報21: 118, 2000

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?