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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻13号

2008年12月発行

症例報告

水疱を呈し診断に至ったpersistent acantholytic dermatosisの1例

著者: 岩山美智子1 富田靖1

所属機関: 1名古屋大学医学部附属病院皮膚科

ページ範囲:P.977 - P.979

文献概要

要約 73歳,女性.2年前より軀幹,四肢に掻痒の強い紅斑,丘疹,びらんが出現し,数か月ごとに再燃,寛解を繰り返していた.最近になって一部に小水疱を呈するようになった.病理組織は棘融解を示し,臨床症状と合わせてpersistent acantholytic dermatosisと診断した.抗アレルギー薬内服,ステロイド外用にて3か月後に皮疹はほぼ完全に消退した.皮膚炎として長期間治療されていた症例が水疱を呈したことで診断に至った.

参考文献

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7) 渋谷佳直, 他:皮膚臨床49: 941, 2007

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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