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これすぽんでんす
ご意見に答えて
著者: 石河晃1
所属機関: 1慶應義塾大学皮膚科
ページ範囲:P.167 - P.167
文献購入ページに移動 拙著をお読みいただき,また,貴重なご意見を賜りありがとうございました.固定に関しましてはホルマリン固定試料の再固定ではなく,2%グルタルアルデヒドと1%オスミウム酸の二重固定を用いております.固定の悪い細胞内小器官とご指摘になられたものは,おそらく内容物が消失したライソゾームと思われる多数の空胞構造と思われますが,いかがでしょうか.図に枚数制限があり,電顕写真を無理やり一枚の組写真にしたため,予想外に小さい印刷となってしまい,詳細がご覧いただけず申し訳ありませんでした.同じ部位の拡大図を提示させていただきます.原図4dの中央下部の拡大(図1)で電子密顆粒を有するミトコンドリアを見ますと,固定は観察に堪えるものと考えております.また,空胞は限界膜で包まれております.自己融解したミトコンドリアではありません.
参考文献
1) Ghadially FN:Ultrastructural pathology of the cell and matrix, 4th ed, Butterworth-Heinemann, p1376, 1996
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