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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻2号

2008年02月発行

文献概要

これすぽんでんす

ご意見に答えて

著者: 石河晃1

所属機関: 1慶應義塾大学皮膚科

ページ範囲:P.167 - P.167

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 拙著をお読みいただき,また,貴重なご意見を賜りありがとうございました.固定に関しましてはホルマリン固定試料の再固定ではなく,2%グルタルアルデヒドと1%オスミウム酸の二重固定を用いております.固定の悪い細胞内小器官とご指摘になられたものは,おそらく内容物が消失したライソゾームと思われる多数の空胞構造と思われますが,いかがでしょうか.図に枚数制限があり,電顕写真を無理やり一枚の組写真にしたため,予想外に小さい印刷となってしまい,詳細がご覧いただけず申し訳ありませんでした.同じ部位の拡大図を提示させていただきます.原図4dの中央下部の拡大(図1)で電子密顆粒を有するミトコンドリアを見ますと,固定は観察に堪えるものと考えております.また,空胞は限界膜で包まれております.自己融解したミトコンドリアではありません.

参考文献

1) Ghadially FN:Ultrastructural pathology of the cell and matrix, 4th ed, Butterworth-Heinemann, p1376, 1996

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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