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文献詳細

雑誌文献

臨床皮膚科62巻4号

2008年04月発行

症例報告

骨髄線維症を合併した骨髄異形成症候群にみられた皮下髄外造血の1例

著者: 児玉真紀子1 福井利光1 渡辺大輔1 玉田康彦1 松本義也1

所属機関: 1愛知医科大学皮膚科学教室

ページ範囲:P.293 - P.295

文献概要

要約 85歳,男性.2006年より骨髄線維症を合併した骨髄異形成症候群と診断され,頻回の輸血とステロイド内服にて加療されていた.同年11月,左上腕に皮下結節が出現した.皮膚生検にて皮下脂肪織内に密な細胞浸潤がみられ,浸潤細胞は顆粒球系細胞,巨核球系細胞,赤芽球系細胞の3系統の造血細胞から構成され,髄外造血と診断した.その後,基礎疾患の治療を継続していたが,汎血球減少が進行し,約1か月で永眠した.

参考文献

1) 三輪史郎, 他:血液病学, 第2版, 文光堂, p33, 1995
2) Koch CA, et al: Mayo Clin Proc78: 1223, 2003
3) Muzlifah A, et al: J Am Acad Dermatol55: S28, 2006
4) Elder DE, et al (eds): Lever's Histopathology of the Skin, 8th ed, Lippincott-Raven Publishers, NewYork, p842, 2004
5) Chikkappa G, et al: Am J Hematol4: 121, 1978

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1324

印刷版ISSN:0021-4973

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