文献詳細
症例報告
文献概要
要約 日齢29日,男児.日齢15日頃より顔面・体幹・足底に環状紅斑が多発した.母は無症候であった.患児・母ともに抗核抗体・抗SS-A抗体・抗SS-B抗体陽性であった.患児は心ブロックを認めなかった.顔面・体幹の紅斑は日齢とともに徐々に消退した.顔面の紅斑は日光曝露後一時的に増悪したが,日齢200日頃にはほぼ消退し,自己抗体も日齢とともに減少した.新生児エリテマトーデスの皮疹に対しても日光が増悪因子となることが示された.
参考文献
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